【2025年最新版】03番号を取得する方法・利用料金・メリットについて徹底解説
最終更新日:2025年8月7日

起業や新しい拠点を開設する際には会社の電話番号を取得したり、取得した03番号で電話の発着信ができるよう電話機を用意するなど準備が必要です。本記事では起業や拠点開設時に03番号の取得、コストを抑えて利用ができる方法をご紹介致します。
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- コンテンツの目次
1.03番号を取得する方法
03番号(主に東京の23区内の市外局番)を取得するには、NTTなどキャリア会社と契約することで取得できます。取得するには、東京23区内(狛江市、調布市、三鷹市の一部地域)に拠点があることが前提で、サービス提供会社への申し込みが必要です。
03番号の取得できるエリアは決まっていますが、光IP電話やクラウド電話など、遠方で03番号を使った発着信ができるサービスもあり、人気を集めています。
東京都で一番有名な市外局番は03ですが、03番号以外にも町田市の044や多摩市の042などがあります。東京都には三宅島や八条島など離島も多く市外局番もわかれています。東京都の03番号以外を取得・利用したい場合は下記のエリア別ページをご覧ください。

2.03番号を取得するには電話回線を引く必要がある
03番号を使うには、基本的に固定電話の回線を引く必要があります。
03は東京都の市外局番で、固定電話の番号として使われます。そのため、東京都の住所で固定電話サービスを契約し、電話回線を自宅やオフィスに引き込むことで、03の番号が使えるようになります。
03番号の契約
03番号は、NTTなどキャリア会社と固定電話サービスを契約することで取得できますが、固定電話サービスは、種別が主に3つの回線があり、それぞれ特徴やメリットが異なります。
1.加入電話(アナログ回線)
加入電話は、NTTが提供する従来型のアナログ回線を利用した固定電話サービスで、1回線で1通話のみ使用できる回線です。
電柱から家庭やオフィスまで銅線(メタル回線)で接続されており、安定性が高く、停電時でも通話が可能です。専用の回線を使うため通話品質も良好で、110番や119番などの緊急通報にも対応しています。
近年は利用者が減少していますが、信頼性が高く、特に災害時の通信手段として重視されています。工事や基本料金がやや高めです。
2.INSネット64(デジタル回線)
INSネット64は、NTTが提供するISDN(統合サービスデジタルネットワーク)を利用した固定電話回線です。
音声通話とデータ通信を同時に行うことができ、複数の端末を1回線で利用できる利点があります。
光回線の普及に伴い新規契約は、2024年8月31日(土)をもって終了、2028年12月31日(日)をもってサービス自体の提供を終了します。
3.ひかり電話(光回線)
ひかり電話は、光ファイバー回線を利用したIP電話サービスです。
音声をインターネット通信でやり取りするため、月額料金や通話料が従来のアナログ回線よりも安価です。通話品質も高く、オプションで複数番号の取得も可能です。とくに法人で複数回線を利用するとコストが削減されるため、導入が広まっています。
とくに、光回線コラボと言われるNTTフレッツ光回線を光回線事業者が提供するサービスは、NTTフレッツ光よりも月額料金が安くなり、プロバイダの契約を一本化できるため、手続きと請求書が簡単になるので、おススメです。

3.法人設立時に03番号を取得するメリット・デメリット
メリット
・通話品質が高い
まず、メリットの一つとして音質や安定性といった通話品質が高いことです。
総務省の省令である「事業用電気通信設備規則」が定める基準をクリアしなくてはならないため、送話・受話における通話品質をめられた一定以上の品質にしているからです。
法人として取得する場合は、通話品質が悪くては日々の営業に影響するので、通話品質は重要です。
・顧客や取引先の安心感や信頼につながる
市外局番によりエリアが特定されるため、電話を受けた相手は、その電話がどの地域の法人、会社や店舗からかかってきたのか判断することができます。
最近は03以外の番号も主流となってきて薄れつつあるとは言え、日本の風潮として「固定電話番号を持っている会社や店舗は信頼できる」というイメージがあります。
法人として固定電話を持つことで顧客や取引先の安心感につながり、より会社や店舗の信頼度を上げることができます。
・事業用資金の融資を受ける際や口座開設の際に必須条件である場合がある
メガバンクを含めほとんどの地方銀行が法人用の銀行口座を開設する際に固定電話番号を必須条件としています。
事業用資金の融資を受ける際に固定電話番号がないと審査が通りにくい場合もあるため、前述したようにビジネスの現場では固定電話番号を使用しているかどうかが社会的信頼に大きく関わっています。
・FAXが安価で利用できる
ペーパーレス化がすすみ、以前より利用は減少してはいますが、業種によってはまだまだFAXを利用している現場もあります。
インターネットFAXという手段もありますが、固定電話を設置している場合は安価にFAXを利用することができます。
・災害時の繋がりやすさ
固定電話も回線が集中することで繋がりにくくはなりますが、災害時でも固定電話は携帯電話よりも繋がりやすい傾向にあると言われています。デメリット
・導入コスト・維持コストがかかる
契約するキャリアやサービスによっては、050番号よりもコストが高くなります。
PBX(機内交換機)設備、オフィスに設置するための電話回線・接続工事費といった導入コストや保守契約など維持するためのランニングコストや通話料が発生します。
・該当区域内に事業所がないと番号を利用できない
市外局番は地域ごとに設定されるので、利用したい番号がある場合がその当該地域内に事業所がある必要があります。
・電話対応のために事務所に居る必要がある
固定電話はアナログ回線が繋がった電話機のある場所でしか電話を受けられないため、オフィスに出社する必要があります。
テレワークを導入している企業も電話対応のための従業員を常駐させる必要があり、効率が悪いです。
・営業電話がかかってくる
会社の固定電話は比較的入手しやすい為、営業電話を掛けやすくなり頻度が上がります。
ただし、これらはあくまでも固定電話の話であり、インターネット回線を利⽤したビジネスフォンシステム、クラウドPBX(クラウド電話)などのサービスを利⽤して「03」番号を利⽤すれば、上記デメリットを克服します。クラウドPBXは従来の固定電話とは異なり、電話加⼊権が不要で通話料⾦も安価に抑えることができます。
また、複数社員のスマホで「03」電話番号の代表電話で受発信対応を⾏うことができるため、テレワークにも最適です。
4.03番号を利用する方法
03番号エリアで電話回線を引き、取得するだけでは利用できません。家庭であれば家庭用の電話機を設置して電話の受けかけをするように03番号を利用する為のサービスを導入する必要があります。03番号を利用する方法は主に4つあります。
- 【03番号を利用する方法】
- ・NTT加入電話
- ・光IP電話
- ・クラウドPBX
- ・バーチャルオフィス
それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
NTT加入電話
NTT東日本・西日本が提供する「加入電話(アナログ回線)」は、日本の家庭や企業で長らく使われてきた固定電話サービスです。メタル回線(銅線)を用いた従来の電話で、「ダイヤル回線」「プッシュ回線」とも呼ばれます。メリットは災害時に強く、通話品質が安定しているという点です。停電時でも通話可能なものが多く、さらに電話線で電力供給されるため、インフラが生きていれば使えます。また、メタル回線を利用するため、安定した温室で通話することが可能です。
デメリットはコストが高い・設備の老朽化と将来的なリスクがあることです。NTTの加入電話では、初期コスト、それから基本料金も高く設定されています。また、NTTは2025年5月に固定電話一律提供義務の廃止、2028年ISDNサービス終了、2035年にはメタル回線維持限界の見通しを掲げる、など固定電話の将来的な終了が懸念されています。
光IP電話
光IP電話」は、光回線(FTTH:光ファイバー)を利用した音声通話サービスです。インターネットと同じIPネットワーク上で通話が行われ、従来の固定電話よりも低コストで導入できるため、一般家庭・法人問わず広く普及しています。メリットはコストが安い、IP網に対応しており、今後も使用しやすいという点です。コスト面では、全国一律で通話料が8.8円/3分程度と、かなりお得に利用できます。また、基本料金に関しても月額500~1,500円と加入電話に比べて安く利用可能です。またNTTが2024年に全ての固定電話網をIp化しており、光IP電話の利用は今後も継続されると考えられます。
デメリットは停電時に使えない、通信環境が環境に左右される点です。光回線終端装置(ONU)やルーターに電源が必要なため、停電中は通話不可(UPSなどの対策が必要)になる恐れがあります。また、インターネット帯域やLAN環境に依存するため、通話品質が低下することがあります。
クラウド電話
昨今、多くの企業へ導入が始まっているサービスがクラウド電話と呼ばれるサービスです。
様々なサービスがクラウドで提供されていますが電話もクラウドで提供されています。クラウド電話はクラウドPBXとも呼ばれ、従来のビジネスフォンで事務所内などに設置していたPBX(主装置)をクラウドで提供することで安価に導入することができる点がメリットです。
【クラウド電話】

また、ユーザーは自宅など社外でもスマホから会社番号を使って発信したり、会社宛ての電話を受けることができます。その為、出勤・テレワークが混在する働き方でも平等に同じ電話環境を構築することができます。クラウド電話について詳しくは下記記事をご覧ください。

デメリットはインターネット通信の影響を受ける点です。クラウド上にあるPBXへスマホなどの各端末はインターネットを通じて接続する為、通信速度が遅かったり、繋がらない場合はクラウド電話のサービスも利用できない・通話が遅延するなど影響します。
また、通話品質はクラウド電話サービス各社で異なります。粗悪なサービスを選択してしまうと通話ができない・声が遅延するなど問題があります。どのサービスを選択しても一定水準以上の品質があるサービスではないので事前にデモなどを行う必要がある点もデメリットとして挙げておきます。
バーチャルオフィス
バーチャルオフィスとは、物理的なオフィスを持たずに、事業に必要な住所や電話番号、郵便受け取りサービスなどを利用できるサービスです。
結論から言えば、「利用可能」ですが条件付きです。03番号(市外局番)を使うには、総務省の「電気通信番号規則」に基づく「利用場所の実在性」が必要です。つまり、03番号は「東京23区に実際に通信設備がある拠点」でなければ取得・使用できません。したがって、バーチャルオフィスの運営元が、東京23区に拠点(通信設備の設置地)を持ち、かつ03番号提供に対応している電話サービスを契約すれば、03番号を合法的に取得・利用可能です。
メリットは、事務所が無くても拠点がありさえすれば03番号を利用できる点です。事務所コストを抑えたい方は、バーチャルオフィスを利用して03番号を利用するのもおすすめです。(03番号は、バーチャルオフィス側で提供される場合が多いです。)
デメリットは契約や運用に条件があること、通信障害児の責任範囲が不透明な場合もあることです。バーチャルオフィスと電話サービスが別会社の場合、トラブル時のサポートが煩雑になる可能性があります。
5.コストを抑えるならクラウドPBXがおすすめ
ここでは、コストを抑えて03番号を利用する方法についてお伝えします。利用手段は家庭用の電話機やビジネスフォン、クラウド電話などがありますがその中でもクラウド電話はコスト面、使い方の面でも有利な面が多いです。
家庭用の電話機 | ビジネスフォン | クラウド電話 | |
---|---|---|---|
初期費用 | ○ | × | ○ |
月額費用 | ○ | × | △ |
代表組などの複雑な運用 | × | ○ | ○ |
社外での運用 | × | × | ○ |
費用面でメリットのある家庭用電話機は運用面でデメリットがあります。ビジネスフォンはPBXや固定の電話機など必要な機器が多く、設置・工事費もかかる為コストが高く、かつ社外での運用ができないなどデメリットが多いです。
一方、クラウド電話はPBXや固定の電話機などが不要であり、スマホ・PCで利用できるため初期費用を抑えて導入が可能です。クラウドサービスなので毎月費用が発生しますが、従来の導入方法であるリース契約での導入に比べて契約期間の縛りがないので不要であればすぐに解約が可能と言う柔軟性があります。運用面では申し分ないのでコストを抑えて導入しつつ、事業拡大後も継続利用ができるクラウド電話が1番、03番号をコストを抑えて利用することができるサービスとなります。
6.03番号をスマホで使える高品質クラウド電話
03番号をコストを抑えて取得・利用ができるクラウド電話の中でも高品質なサービス「MOT/TEL(モッテル)」のご紹介です。

「MOT/TEL(モッテル)」は、SOHO・少人数の企業~特許庁や群馬県庁などの官公庁や上場企業にも多数導入されてるクラウド電話です。導入の際は、品質をご評価いただきクラウド電話を初めてご導入頂くお客様はもちろん、通話の安定性から他社サービスからの乗り換えも多く、累計の導入実績は30,000社以上となっています。
「MOT/TEL(モッテル)」では取得した03番号をスマホを使って発着信が可能です。また、冒頭でご紹介したように東京都以外に拠点を開設する際、本社などが既に東京都にあればそこの03番号を使って遠方の事務所でも固定電話(IP)を使って発着信も「MOT/TEL(モッテル)」で可能です。本社へ設置した「MOT/TEL(モッテル)」と遠方の事務所へ設置した「MOT/TEL(モッテル)」を連携させることで本社宛ての電話を遠方で受けたり、拠点宛ての電話を全て本社でうけたり自由な運用が可能です。様々な運用ができるので「こういうことがしたい」「これってできる?」などお気軽にお問い合わせください。
「MOT/TEL(モッテル)」導入時に03番号を合わせて取得や登記の為に03番号だけ先に取得したいなど電話番号取得に関するお悩みもお気軽にご相談ください。