クラウドPBXとは?仕組み、料金や導入メリットを分かりやすく紹介

クラウドPBXとは、従来オフィスに設置していた主装置(PBX)をクラウド上に設置し、インターネット経由で電話機能を利用するサービスです。
スマホから会社番号での発着信が可能であり、オフィス以外の場所で電話業務を行ったり、遠隔拠点の社員同士で内線通話を行ったりできます。
業務の効率化と通話コスト削減を実現するため、テレワークなど自由な働き方が主流となる現代に適したシステムとして活用が増加しています。
しかし、クラウドPBXに関心を寄せる多くの方々には、次のような疑問が生じることもあるでしょう。
- ・クラウドPBXの仕組みを知りたい
- ・導入時に必要なものは?
- ・ビジネスフォンよりクラウドPBXを選ぶメリットは?
当記事では、このような疑問を初心者の方でもわかりやすいよう図を用いて解説します。クラウドPBXの構築をご検討の方は是非ご覧ください。
- コンテンツの目次
1.クラウドPBXとは?図解で仕組みをご紹介
クラウドPBXとは、オフィスや事務所へ設置していた主装置(PBX)をクラウド上に設置し、ユーザーはインターネット経由で各機能を利用する電話サービスです。
しかし、主装置?PBX?電話機ってインターネットにつながるの?と難しいので、まず従来の電話システムであるビジネスフォンの仕組みから復習していきましょう。
従来、会社の電話と言えば、ビジネスフォンでした。ビジネスフォンは社員などが使う固定電話機とその電話機を制御するPBX(主装置)と呼ばれる機器で構成されています。
PBXは「Private Branch Exchange」の略で、電話交換機のことです。
複数の電話回線を収容し、同じ電話番号から複数の電話機で発着信したり、部署ごとの番号を設定して該当する電話機のみを鳴らしたりするなど、家庭用の電話機ではできない複雑なルールに基づいた電話制御を行います。
【PBXの構成例】

家庭で利用している電話機との違いについては下記の記事をご覧ください。

次に、ビジネスフォンとクラウドPBXの仕組み・構成の違いを図で確認していきましょう。
【ビジネスフォン】

ビジネスフォンはPBX(主装置)を中心として、固定電話機・コードレス電話機・複合機(FAX)・構内放送など各機器がモジュラーケーブルなどによって接続されています。そのため、「機器や繋ぐ線本体」と「機器の設置や配線工事」が必要です。
【クラウドPBX】

一方、クラウドPBXは、PBX(主装置)をクラウドで提供します。そのため、事務所へ設置する必要があったPBX(主装置)や固定電話・配線などが不要になります。
(地域ごとに異なる市外局番を利用する場合は番号を利用するための機器設置が必要です。)
ユーザー側で取り扱う機器がビジネスフォンより少ないので、今まで負担となっていたPBX(主装置)の保守・管理が不要に。ユーザーがインターネット経由で接続する大元のPBXは、サービスの提供企業が保守・管理を行ってくれます。
さらなるクラウドPBXの利点としては、社内の固定電話という「場所」と「デバイス」が限られていた会社の電話業務を、「どこでも」「スマホやPCで」という場所とデバイスの縛りなく利用できる点が挙げられます。
テレワークや業務の効率化・DXなど新しい働き方にはなくてはならない存在になりそうです。
2.クラウドPBX構築・利用に必要なもの
構築・利用に必要なものは下記の通りです。
- 【構築・利用に必要なもの】
- 必須:メーカーとの契約
- 任意:電話回線の引き込み
- 任意:機器の設置
- 任意:アプリのインストール・設定
まず、必須なのはサービスを提供しているメーカーとの契約です。契約前には数社を比較検討すると思いますが、最低限チェックするポイントは「音質」「サポート体制」「利用可能番号」の3つです。
チェックポイント1:音質 クラウドPBXは様々な便利機能を利用できますが、要の機能は電話機能です。そのため、音質はチェックする必要があります。
クラウドPBXとひと言で言っても千差万別で、メーカー毎に品質が違い、頻繁に途切れる・音が聞こえないなどのトラブルが起こるサービスもあれば安定して通話ができるサービスもあります。そのため、無料デモなどを利用して品質を確認する必要があります。
当社のクラウドPBX「モッテル」も音質を確認頂ける無料デモを行っていますので、気になった方はお問い合わせください。
チェックポイント2:サポート体制 クラウドPBXのメーカーによっては、海外製のサービスもあります。海外サービスでは、万が一不具合や障害が発生した際にリアルタイムで対応が難しいケースがあるため注意が必要です。
また、提供会社の拠点が関東のみなど一部に限られている場合、オンサイトのサポートが不可能であったり時間がかかったりする場合があります。
契約する際はご自身のエリア近くに拠点があるか?サポート体制はどうなっているのか事前に確認しておきましょう。
チェックポイント3:利用可能番号 現在使用している会社番号や、新規で取得する市外局番を利用するためには、専用の機器(ゲートウェイ)が必要です。しかし、提供するメーカーによっては機器を設置しての利用ができないタイプもあります。
機器を設置しない場合、050・0120など限られた番号しか利用できないため、現在の会社番号を引き継げるか?市外局番の利用は可能か?チェックする必要があります。
ここまで、クラウドPBXを導入する際の比較ポイントをご紹介しました。上記以外にも、料金や使える機能などはチェックすると思いますので契約の際は総合的に比較検討してみてください。
良いサービスが見つかり契約した後の流れは、利用する環境によって異なります。電話回線をまだ引いておらず市外局番を利用したい場合は、まず電話回線の引き込み工事が必要です。その後に機器の設置を行い、電話回線を収容する流れが一般的です。
050などの番号で利用する場合は、電話回線の引き込み工事や機器の設置工事なしでスマホへ専用アプリのインストール・設定ですぐ利用できる様になります。
下記は当社のクラウドPBX「MOT/TEL」の例ですが、契約後アプリをインストール・設定を行うだけで、ビジネスフォンのようにスマホで内線や取次ぎ、会社番号を使った発着信が可能になります。
- 電話を受ける
- 電話をかける
- 取次
1
外線・内線コール
(外線の場合、複数端末同時コール)2
応答タップで
通話開始3
切断ボタンをタップで
通話終了
1
電話帳から発信先をタップ
2
発信ボタンをタップ
3
発信先が応答次第通話開始
1
外線コールに応答後、
保留ボタンをタップ2
ダイヤルパッドから
担当者にコール3
担当者の応答後、
転送実行で通話終了
3.クラウドPBXを利用できる端末
クラウドPBXを利用できる端末は下記の3つです。
【利用端末】

LANケーブルで接続するIP電話機の他、スマホやパソコンが電話端末として利用できます。ビジネスフォンとともに使っていたモジュラーケーブルで接続する固定電話機は使用しません。
これらの端末の中からスマホのみ利用する・混在で利用するなどはユーザーが自由に決めることが可能です。
利用可能端末1:IP電話機 IP電話機は、パソコンなどに接続するLANケーブルを使用して接続します。クラウドPBXはインターネット通信を使って電話を行うIP電話なので、IP電話に対応するIP電話機を利用します。
IP電話について詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

利用可能端末2:スマートフォン(android・iOS) スマートフォンを利用する場合、社用スマホを別途用意する必要はありません。
社員個人のスマホを活用するBYOD(Bring Your Own Device)が可能であり、専用アプリをインストール・設定すれば利用できます。
スマホ端末のOS(android・iOS)やSIM契約キャリア(docomo・au・Softbank)などに縛りはなく、どんな端末でも利用が可能です。社員の端末を活用しやすくなっています。
個人端末の活用は、社用スマホとの2台持ちが不要であることや、使い慣れた端末で業務を行うことで効率アップ効果を期待できることから活用が進んでいます。
利用可能端末3:パソコン(Windows)・USBフォン パソコンへ専用アプリをインストール、USBタイプの簡易的な受話器(USBフォン)またはヘッドセットを接続することでパソコン電話(ソフトフォン)が利用可能です。
パソコン電話(ソフトフォン)はあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、Skypeやzoomなど、パソコンを使った会話自体は新型コロナの急拡大以降当たり前の様に行われています。コロナ禍での生活を経て、抵抗感が減った方も多いのではないでしょうか?
4.クラウドPBXのメリット
会社の電話をクラウドPBXで構築するメリットはいくつかあります。
- 【クラウドPBXのメリット】
- メリット1:場所の制約がない
- メリット2:デバイスの縛りがない
- メリット3:利用開始まで早い
- メリット4:短期利用が可能
メリット1:場所の制約がない 1番メリット・変化のある点は、電話業務を行う場所の制約がなくなる点です。
従来のビジネスフォンでは、社内でしか会社の番号を使った電話業務が行えませんでした。そのため、新型コロナの拡大時にテレワーク移行しても電話番のために出社する社員が必要でした。
また、テレワーク中の社員は会社番号を使ってお客様や取引先と連絡が取れませんでした。
一方、クラウドPBX構築後は、どこでも会社の電話番号を使って電話業務ができるようになります。そのため、電話番のための出社は不要になったり、テレワーク中も社内にいるときと同じ電話業務を行ったりすることが可能です。
メリット2:デバイスの縛りがない ビジネスフォンでは、社内にある固定電話機やコードレス電話機しか使えませんでした。
しかし、クラウドPBXは固定電話機(IP)以外にもスマホやパソコンでも同じ電話業務ができます。
また、固定電話機は高価ですが社員がお持ちのスマホや既に貸し出ししているPCを活用すれば費用を抑えることが可能です。
メリット3:利用開始まで早い ビジネスフォンの場合、必ず機器の設置工事や配線工事が必要です。そのため、ご契約から利用開始まで一般的に1ヵ月程かかります。
一方、クラウドPBXは工事不要なプランを選択すれば、最短3日など短期間で構築して利用することができます。メーカーやプランによって構築・利用開始までの期間が異なるので、短期間で利用を開始したい場合はその旨をメーカーに伝えればどのプランなら何日程度と教えてくれるので聞いてみましょう。
メリット4:短期利用が可能 ビジネスフォンは「買い切り」もしくは「リース」での導入が多く、一度導入してしまうと途中解約ができなかったり、多額の初期費用が発生してしまったりすることがあります。そのため、短期利用がしにくいサービスとなっています。
一方、クラウドPBXはサブスクリプション(サブスク)のサービスなので1ヵ月単位で自由に解約が可能です。会社のメイン電話システムとしてだけでなく、イベント出店・モデルルーム・建設現場の仮設事務所用・選挙事務所の臨時電話システムとしてなど幅広く利用することができます。
5.クラウドPBXのデメリット
様々な構築メリットがあるクラウドPBXですが、逆にデメリットも挙げてみましょう。
- 【クラウドPBXのデメリット】
- デメリット1:毎月費用が発生する
- デメリット2:発信できない番号がある
- デメリット3:品質がインターネット環境に左右される
- デメリット4:導入時に電話番号が変わる可能性がある
デメリット1:毎月費用が発生する サブスクリプション(サブスク型)のサービスなので、利用する月は毎月使用料の支払いが必要です。内線1つあたり1,500円~2,500円前後が相場になります。
今までのビジネスフォンは一括で購入して利用することもできましたがクラウドPBXはできません。
デメリット2:発信できない番号がある 主に050などの番号を利用するタイプと、03や06といった市外局番を利用するタイプに分かれます。
どちらもインターネット回線を利用した電話なのですが、前者の050番号を使用したサービスは110などの緊急ダイヤルが利用できません。利用できない緊急ダイヤルは下記の通りです。
- 【クラウドPBXで発信できない緊急ダイヤル】
- 110:警察への緊急通報
- 119:消防・救急への緊急通報
- 118:海上事件・事故の緊急通報
- 177:天気予報
- 117:時報
- 115:電報の申し込み
- 113:設定・トラブルサポート
- 144:迷惑電話お断り
- 0570:ナビダイヤル など
※総務省により電気通信事業者は、緊急通報(110,118,119)を扱う際には次の機能を持つことを義務付けられています。
- 【緊急通報を扱う際に義務付けられた機能】
- ・管轄の緊急通報受理機関(警察、海上保安庁、消防)へ接続する機能
- ・発信者の位置情報等を通知する機能
- ・回線を保留または呼び返し等を行う機能
上記をアプリの製品特性上満たすことが難しくスマホやPCと言ったデバイスからクラウドPBX用のアプリで緊急通報を利用できなくなりました。
参照:総務省「緊急通報の機能」
クラウドPBXでも、固定電話からは緊急通報は可能です。また、スマホの標準電話アプリからも緊急通報が可能なので、それほどデメリットにならないかもしれません。しかし、実際に導入する場合には、社員へ周知しておく必要があります。
また、コールセンターなどスマホの持ち込みを禁止している場所では緊急通報が必要な場合の対策が必要になります。
デメリット3:品質がインターネット環境に左右される クラウドPBXはインターネットを通じて各機能を利用します。そのため、品質がインターネット環境に左右されてしまいます。
例えば通信の安定する社内や自宅などでは安定した通話が可能ですが、地下鉄や高層階・トンネル内など通常の電話も悪くなるような場所ではサービスの品質も同様に下がってしまいます。
デメリット4:導入時に電話番号が変わる可能性がある 会社の電話番号は、事務所がある地域の市外局番を使用する企業が一般的でしょう。しかし、050などの番号しか利用できないタイプでは、現在利用している03や06などの市外局番を継続して利用できません。
市外局番を継続して利用する場合は、継続利用可能なメーカーを選択する必要があります。
6.クラウドPBXで使える便利機能
様々な業務を効率化できる便利機能が利用できます。
- 【便利機能】
- 便利機能1:通話録音
- 便利機能2:受付システム
- 便利機能3:インターネットFAX
- 便利機能4:ビジネスチャット
便利機能1:通話録音 通話録音を利用することで、全ての外線通話を録音することができます。録音したデータは確認・ダウンロードが可能です。
通話録音を利用することで、「言った・言わない」のトラブルの防止や参考になる通話データを共有することで顧客対応の向上などが期待できます。
また、通話開始時に「この通話は品質向上のため、録音させていただいております。」などのアナウンスを流すことで過激なクレームや理不尽な要求などを防止することも可能です。

便利機能2:受付システム iPadやandroidのタブレット端末を受付に配置し、来客は設置された端末から直接担当者を呼び出すことができます。

従来の受付対応では、受付に設置された電話から総合受付に繋がり、要件・担当などを伺ってから取り次いでいました。この方法では、受付担当の設置や取次ぎが必ず必要になるので非効率な受付対応になります。
一方、受付システムなら来客と担当者が直接繋がるので無駄な取次ぎが削減されます。また、受付担当の設置も不要なので人件費の削減にも繋がります。
便利機能3:インターネットFAX 複合機などを使い送受信するFAXは、テレワークでは利用できない業務の1つです。また、営業FAXも多く、無駄なFAXに紙やトナーなどを消費してしまう点も課題です。
インターネットFAXでは、受信したFAXをPDFデータ化・メールなどで共有が可能です。スマホやPCにあるPDFデータのまま送信しても、相手には通常のFAXとして送ることができます。
テレワーク中でもFAXが確認できる・送信できるインターネットFAXは、電話機能とともにテレワーク中のコミュニケーションを円滑に行うことができる機能です。

便利機能4:ビジネスチャット プライベートでよく利用されているチャットツール。ビジネスでも昨今広く利用されていますが、プライベートで利用しているチャットツールをそのまま業務で利用するのは危険です。
業務で取り扱う情報は社外秘の物も多く、業務とプライベートで同じチャットツールを利用すると誤送信による情報漏洩のリスクがあります。また、中には個人のアカウントを教えたくないなど社員の心理的抵抗もあるでしょう。
ビジネスチャットで業務専用のチャットツールを利用する事は、チャットの便利さは活用しつつ公私混合の様々なリスクを低減に繋がります。

この様にクラウドPBXを構築することで、電話・FAX・チャットとビジネスにおいてよく利用するコミュニケーションを1つのサービスで提供することができます。ただし、提供メーカーによって利用できる機能は異なりますので事前に構築の際はお問合せください。
7.クラウドPBXサービス紹介
様々な企業がクラウドPBXを提供していますのでそれぞれの特徴をご紹介致します。
モッテル(株式会社バルテック)


【特徴】
・249円~/1台
・日本製のアプリ/ソフトで使いやすい
・シリーズ導入実績が27,000社超
・ITトレンド PBXカテゴリー満足度ランキングNo1
当社のクラウドPBX「モッテル」は、スマホアプリ・パソコン用ソフトフォンともに日本人が使いやすいデザインになっています。当社は10年以上も前からアプリを使った通話システムを開発・販売しており、その技術を活かして安価で高品質なクラウドPBXを提供しています。サポート体制も同社で請け負い不具合なども開発グループと共有しバージョンアップでしっかり対応しています。
詳しくはこちら:モッテル公式HP
モバビジ(クラウドテレコム株式会社)

【特徴】
・導入実績4,000社
・遅延のない通話路クリアな音声
・使いやすいスマホアプリ
音声品質調査で内線電話同士、アナログ電話からの外線電話はいずれもA評価のクラウドPBX。初月費用無料で導入時の高額なコスト負担がかからず社員のスマホで利用することができるので、社用携帯も不要に。営業所などの支店間はもちろん、社員同士もスマホで内線通話ができるので、通話料を削減可能です。
詳しくはこちら:モバビジ公式HP
ナイセンクラウド(アイティオール株式会社)

【特徴】
・導入実績2,000社
・楽天、KDDI、NTTなど幅広い対応回線
・1内線2,000円
日本経済新聞、朝日新聞、テレビ朝日系列、フジテレビ系列などで報道されているクラウドPBX。留守番電話、着信ルール設定、IVR、自動録音、電話会議、キューイング、ページング、API提供など様々な機能を搭載しています。2012年開始以降安定して稼働しています。
詳しくはこちら:ナイセンクラウド公式HP
GoodLine(株式会社Good Relations)

【特徴】
・導入実績2,900社
・多彩な機能を標準搭載
・2内線3,000円
2内線プラン、3内線以上プラン、コールセンター向けプランなど様々なプランを提供しています。通話録音や自動音声応答アナウンスが標準搭載されています。分析機能もあり、平均通話時間や何曜日に着信が多いのかなどが可視化できます。
詳しくはこちら:GoodLine公式HP
BIZTEL(株式会社リンク)

【特徴】
・導入実績1,500社
・4年連続シェアNo.1
・多彩な機能
多彩な機能を標準装備しつつ、豊富なオプションやカスタマイズ対応により柔軟性も兼ね備えています。2006年にサービスを開始したクラウドPBXのパイオニアで24時間365日対応の電話サポートもあります。
詳しくはこちら:BIZTEL公式HP
ひかりクラウドPBX(東日本電信電話株式会社)

【特徴】
・従来のPBXやビジネスフォンと併用可能
・インターネットを介さないセキュアな閉域接続プランも有
・複数拠点のPBXをクラウドに集約可能
キャリアフリーで社員のスマホを内線化。外出中でも代表番号の発着信や内線機能が利用できます。主装置もクラウド化し、保守・運用の手間がかかりません。オフィスのレイアウト変更時等の設定変更もパソコンを使って簡単に設定ができます。
詳しくはこちら:ひかりクラウドPBX公式HP
トビラフォン Cloud(トビラシステムズ株式会社)

【特徴】
・使いやすさを追求したインターフェース
・迷惑電話をブロック
・ユーザー数1,000万人
最短翌営業日から利用できるクラウドPBXです。独自の迷惑電話防止技術により集めた約30,000件の迷惑電話番号リストを基に、オフィスへの迷惑電話を自動ブロックする機能も搭載。無駄な電話を対応を削減することができます。
詳しくはこちら:トビラフォン Cloud公式HP
Zoom Phone( Zoom Video Communications)

【特徴】
・アプリ一つで電話・チャット・Web会議をシームレスに活用
・Zoom Meetingsで長年培ってきた音声圧縮技術により安定した通話環境の実現
・導入実績550万ライセンス
アプリ一つで電話・チャット・Web会議をシームレスに活用できるクラウドPBXです。
特にZoom Phoneで通話中でもミーティングへの切り替えをシームレスに実現できます。また、Zoom Meetingsで長年培ってきた音声圧縮技術により安定した通話環境を実現しています。
詳しくはこちら:Zoom Phone公式HP
03plus( 株式会社グラントン )

【特徴】
・導入実績60,000ユーザー
・1ID 980円/月で利用可能
・申し込み手続きから開通処理まで全てWebで完結
導入実績60,000ユーザーを突破したクラウドPBXです。
1ID 980円/月で利用できるのでSOHOや個人事業主など少人数でも手軽に始めることができます。また、通常アプリからの発信が20円/30秒の料金が発生しますが10分かけ放題のオプション(1ID 1,000円/月)を追加することでアプリからの発信の際に1通話10分まで無料で利用することができます。さらに10分かけ放題のオプションを年払いにすることで6,000円/年と通常の半額で利用することができます。
詳しくはこちら:03plus公式HP
8.クラウドPBX「MOT/TEL」の構築事例
ここからは当社のクラウドPBX「MOT/TEL」の構築事例をご紹介致します。
コスモポリタン法律事務所様
- 【導入前の課題】
- ・事務所に誰もいない時間に電話に気づかない
- ・社外で事務所番号で発信・折り返しできない
- ・着信時に発信者の情報を確認したい
- ・発信者によって録音を除外したい
- 【導入後の効果】
- ・どこでも事務所の電話をとれるようになった
- ・社外でも事務所番号で発信・折り返し可能に
- ・着信時に発信者の情報を確認可能に
- ・裁判所以外の通話を自動録音
コスモポリタン法律事務所様の事例では特に通話録音に関して工夫をして構築しました。コスモポリタン法律事務所様は通話録音は導入したいが、裁判所の通話は録音してはいけないことになっているので裁判所を除外したいというご要望。当社のクラウドPBXで、通話録音の対象として裁判所を除外設定し、その他の通話を自動で録音されるように構築しました。
株式会社WORK SMILE LABO様
- 【導入前の課題】
- ・テレワーク者とオフィス勤務者の負担が不公平
- ・社内でしか電話が取れず対応漏れも
- 【導入後の効果】
- ・どこでも電話対応可能なので公平な負担に
- ・テレワーク者も対応できるので漏れなく対応可能に
構築前は、テレワークをしている社員が電話対応が出来ず、『社内にいるメンバーに負荷をかけてしまっている』という心理的負担がありました。また、社内勤務者しか電話対応ができないので同時に複数着信があると対応できない場面がありました。
クラウドPBXを構築したおかげでどこでも電話対応が可能になり、負担の公平化や電話対応漏れを防止することができました。
上田&パートナーズ法律事務所様

- 【導入前の課題】
- ・外出先から事務所の電話番号で電話をかけたい
- ・携帯電話からだと信用されづらい
- ・携帯電話からだと詐欺電話等と間違えられる可能性もある
- 【導入後の効果】
- ・外出先から事務所の電話番号で電話が可能に
- ・事務所番号で信用されやすくなった
- ・事務所番号で詐欺電話等と間違えられることも減った
上田&パートナーズ法律事務所様は刑事事件で、逮捕された依頼者のご親族に初めて電話をする場合などは、携帯電話からだと信用されづらい上、時間帯や内容との関係もあり、詐欺電話等と間違えられる可能性もあるため、時間がかかっても事務所へ戻り電話対応を行っていました。しかし、この方法だと親族との面談や逮捕されている方から書面を取得など警察署と事務所の往復が、最低2度必要で時間がかかってしまします。
構築後はどこでも事務所番号で親族へご連絡できるので事務所へ戻る回数を減らすことができました。
9.クラウドPBXで利用できる電話番号「市外局番」「050」「フリーダイヤル」の違い
市外局番 クラウドPBXでは、いまお使いの市外局番や新規取得した市外局番を利用して通話できます。市外局番は東京の「03」や大阪の「06」などの数字のことです。市外局番から始まる電話番号の数字は「0ABJ番号」ともいわれます。従来、固定電話機からしか発信できなかった市外局番をクラウドPBXならスマホやパソコンから発信できるようになり、相手先への信頼度も高まります。
インターネットを通じた電話回線であれば、加入権を購入せずに市外局番を利用できることも固定電話にはない特徴です。
IP電話・050電話 IP電話は一般にインターネットを使って通話する電話サービスの総称を指します。「050」から始まる11桁の番号のことを表すことが多いです。固定電話に比べると品質基準はそれほど高くないため、通話品質はやや低下しますが、通話料金が安くなることがメリットです。
「050」から始まるIP電話は固定電話に比べ番号取得までの期間が短く、引っ越し、移転する場合も番号を継続利用できますが、通信事業者を変更した場合には番号も変更されるため注意が必要です。
フリーダイヤル クラウドPBXの場合、「0120」や「0800」といったフリーダイヤルの発着信も可能です。クラウドPBXで使えるようにするとスマホやパソコンからフリーダイヤルを使えるようになります。
オフィス以外の場所、自宅でも電話応対業務ができるので、拠点がなくてもコールセンターなどの業務を行うことができます。地域を問わず人員を採用できるため、人手不足の解消にもつながります。
10.市外局番も取得できる地域別クラウドPBX提供会社一覧
東京都(03)・神奈川県(042・045・046など)・大阪府(06など) | 株式会社バルテック「MOT/TEL」 |
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北海道・青森県・秋田県・岩手県・宮城県・山形県・福島県(011・017・018・019・022・023・024など) | 株式会社バルテック「MOT/TEL」 |
千葉県・埼玉県・栃木県・群馬県(04・042・029・028・027など) | セカイエ株式会社 |
愛知県・静岡県・岐阜県・三重県(052・054・058・059など) | 株式会社ラピッドテレコム |
石川県・富山県・福井県(076・0770など) | クラウドキット株式会社 |
新潟県・長野県・山梨県(025・026・0553など) | 品田通信電設株式会社 |
広島県・岡山県・山口県・鳥取県・島根県(082・083・086・0852・0857など) | マーケティング・サポート株式会社 |
徳島県・高知県・香川県・愛媛県(088・089・087・089など) | マーケティング・サポート株式会社 |
福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県(092・0952・0920・096・097・0985・099など) | 日本テレックスシステム株式会社 |
沖縄県(098・0980など) | 株式会社りゅうせきフロントライン |
全国共通(050・0120など) | 株式会社バルテック「MOT/TEL」 |
11.導入実績が豊富なクラウドPBX
最後に累計導入実績27,000社以上の「モッテル」のご紹介です。

「モッテル」は、SOHO・少人数の企業~特許庁や群馬県庁などの官公庁や上場企業にも多数導入されています。導入の際は、品質をご評価いただきクラウドPBXを初めてご導入頂くお客様はもちろん、通話の安定性から他社サービスからの乗り換えも多く、累計の導入実績は27,000社以上となっています。
音質の良さを確かめていただける無料デモを実施中ですので、ぜひお試しください。
2023年8月12日 3:54 PM | カテゴリ: クラウドPBXの基礎知識 関連キーワード: PBX, 仕組み, 構築