クラウドPBXとは?導入の注意点やビジネスフォンとの違いを解説

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クラウドPBXとは?導入の注意点やビジネスフォンとの違いを解説

最終更新日:2024年3月3日



クラウドPBXとは?PBXやビジネスフォンとの違いを解説

クラウドPBXとは、従来オフィスに設置していた主装置(PBX)をクラウド上に設置し、インターネット経由で電話機能を利用するサービスです。
スマホから会社番号での発着信が可能であり、オフィス以外の場所で電話業務を行ったり、遠隔拠点の社員同士で内線通話を行ったりできます。

業務の効率化と通話コスト削減を実現するため、テレワークなど自由な働き方が主流となる現代に適したシステムとして活用が増加しています。
しかし、クラウドPBXに関心を寄せる多くの方々には、次のような疑問が生じることもあるでしょう。

  • ・クラウドPBXとは?
  • ・導入時に必要なものとは?
  • ・ビジネスフォンよりクラウドPBXを選ぶメリットは?

当記事では、このような疑問を電話に関して全くの初心者である「これから起業する方」「法人設立を行う方」でもわかりやすいよう図を用いて解説します。クラウドPBXの導入をご検討の方は是非ご覧ください。

クラウドPBXについてのお問い合わせ
コンテンツの目次
  1. クラウドPBXとは?
  2. クラウドPBXのスマホ内線化とは?
  3. クラウドPBXを利用できる端末とは?
  4. クラウドPBXのメリットとは?
  5. クラウドPBXのデメリットとは?
  6. クラウドPBXで使える便利機能
  7. クラウドPBXの選定ポイント
  8. クラウドPBXサービス紹介
  9. クラウドPBXの導入事例
  10. クラウドPBXで利用できる電話番号「市外局番」「050」「フリーダイヤル」の違い
  11. 市外局番も取得できる地域別クラウドPBX提供会社一覧
  12. 法人設立の際に最適なクラウドPBX


1.クラウドPBXとは?

クラウドPBXとは、オフィスや事務所へ設置していた主装置(PBX)をクラウド上に設置し、ユーザーはスマホやPCを使てインターネット経由で各機能を利用する電話サービスです。

クラウドPBXを理解する為、会社の電話として採用されることが多い、ビジネスフォンと比較しながら見ていきましょう。まず、下記がビジネスフォンの構成です。

【ビジネスフォン】

【図解】ビジネスフォンの構成

ビジネスフォンはPBX(主装置)を中心として、固定電話機・コードレス電話機・複合機(FAX)・構内放送など各機器がモジュラーケーブルなどによって接続されています。そのため、「機器やケーブル」と「機器の設置や配線工事」が必要です。

【クラウドPBX】

【図解】クラウドPBXの構成

一方、クラウドPBXはPBX(主装置)をクラウドで提供します。そのため、「機器やケーブル」と「機器の設置や配線工事」が不要になります。その為、クラウドPBXはビジネスフォンに比べて費用を抑えて導入することができます。下記は当社クラウドPBX「MOT/TEL」とビジネスフォンを5名程で利用を想定した比較表です。

クラウドPBX「MOT/TEL」ビジネスフォン
初期費用(工事費など)29,800円約20~50万円
月額費用4,980円なし(購入の場合)
機器のメンテナンス不要必要
導入までの期間早い時間がかかる

参考:https://imitsu.jp/cost/busiessphone/
※地域ごとに異なる市外局番を利用する場合は番号を利用するための機器設置が必要です。


クラウドPBXは上記表からもわかるように安く・早く・簡単に導入ができる電話サービスですが、利用できる機能はビジネスフォンに比べて豊富です。下記表はクラウドPBXの主な機能一覧です。

機能内容
代表番号の発着信全ての電話機から代表番号で発信したり、着信させる機能です。
内線通話従業員同士で通話をする際、通話料がかかりません。
保留・転送(取次ぎ)通話を一度保留したり、保留した通話を別担当者へ転送(取次ぎ)を行う機能です。
着信拒否指定した電話番号からの着信を拒否する機能です。
留守番電話指定した日付・時間と手動設定時に留守番電話のアナウンスを流し、相手の音声を録音
スマートフォンの内線化専用アプリをインストールしたスマホでビジネスフォンの機能が利用できます。
ソフトフォンパソコンへ専用ソフトをインストールして、ビジネスフォンの機能が利用できます。
インターネットFAXインターネット回線を利用してFAXの送受信ができます。
通話録音通話を録音して後で確認ができます。
顧客情報の表示(CTI)CRMなどと連携し着信時に自動で発信者の情報を表示する機能。

クラウドPBXは、社内の固定電話という「場所」と「デバイス」が限られていた会社の電話業務を、「どこでも」「スマホやPCで」という場所とデバイスの縛りなく利用できる点がメリットとして挙げられます。
テレワークや業務の効率化・DXなど新しい働き方にはなくてはならない存在になりそうです。
クラウドPBX「MOT/TEL」の詳しい機能・料金など資料はこちら


2.クラウドPBXのスマホ内線化とは?

クラウドPBXの特徴機能としてスマホ内線化機能があります。スマホ内線化とは、スマートフォン(iPhone・android)の端末に専用アプリ(当社の場合「MOT/Phone(モットフォン)」)をインストールし設定することで、スマートフォンだけでは利用出来なかったビジネスフォンの機能(内線・会社番号発信・取次など)が利用出来るサービスです。
個人の端末(BYOD)を利用することで電話端末(ビジネスフォン・法人携帯)のコスト削減が可能です。
また、業務の効率化や在宅勤務など昨今の働き方の課題を解決する方法としても注目されるサービスです。

クラウドPBXのスマホ内線化とは?説明図


当社クラウドPBX「MOT/TEL」では、申込後アプリをインストール・設定を行うだけで、ビジネスフォンのようにスマホで内線や取次ぎ、会社番号を使った発着信が可能になります。

  • 電話を受ける
  • 電話をかける
  • 取次
  1. 1

    外線・内線コール
    (外線の場合、複数端末同時コール)

    クラウドPBX 外線・内線コール

  2. 2

    応答タップで
    通話開始

    クラウドPBX 通話開始

  3. 3

    切断ボタンをタップで
    通話終了

    クラウドPBX 通話終了

  1. 1

    電話帳から発信先をタップ

    クラウドPBX 外線保留

  2. 2

    発信ボタンをタップ

    クラウドPBX コールダイヤルパッドから担当者にコール

  3. 3

    発信先が応答次第通話開始

    クラウドPBX 担当者の応答後、転送実行で通話終了

  1. 1

    外線コールに応答後、
    保留ボタンをタップ

    クラウドPBX 外線発信

  2. 2

    ダイヤルパッドから
    担当者にコール

    クラウドPBX 発信ボタンをタップ

  3. 3

    担当者の応答後、
    転送実行で通話終了

    クラウドPBX 発信先が応答すると通話開始

スマホ内線化の詳細については下記のページをご覧ください。


3.クラウドPBXを利用できる端末とは?

クラウドPBXを利用できる端末は下記の3つです。

【利用端末】

【図解】クラウドPBXで利用可能な端末

LANケーブルで接続するIP電話機の他、スマホやパソコンが電話端末として利用できます。ビジネスフォンとともに使っていたモジュラーケーブルで接続する固定電話機は使用しません。

これらの端末の中からスマホのみ利用する・混在で利用するなどはユーザーが自由に決めることが可能です。

利用可能端末1:IP電話機 IP電話機は、パソコンなどに接続するLANケーブルを使用して接続します。クラウドPBXはインターネット通信を使って電話を行うIP電話なので、IP電話に対応するIP電話機を利用します。

IP電話について詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。


利用可能端末2:スマートフォン(android・iOS) スマートフォンを利用する場合、社用スマホを別途用意する必要はありません
社員個人のスマホを活用するBYOD(Bring Your Own Device)が可能であり、専用アプリをインストール・設定すれば利用できます。

スマホ端末のOS(android・iOS)やSIM契約キャリア(docomo・au・Softbank)などに縛りはなく、どんな端末でも利用が可能です。社員の端末を活用しやすくなっています。

個人端末の活用は、社用スマホとの2台持ちが不要であることや、使い慣れた端末で業務を行うことで効率アップ効果を期待できることから活用が進んでいます。

利用可能端末3:パソコン(Windows)・USBフォン パソコンへ専用アプリをインストール、USBタイプの簡易的な受話器(USBフォン)またはヘッドセットを接続することでパソコン電話(ソフトフォン)が利用可能です。

パソコン電話(ソフトフォン)はあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、Skypeやzoomなど、パソコンを使った会話自体は新型コロナの急拡大以降当たり前の様に行われています。コロナ禍での生活を経て、抵抗感が減った方も多いのではないでしょうか?


4.クラウドPBXのメリットとは?

会社の電話をクラウドPBXで構築するメリットはいくつかあります。

  • 【クラウドPBXのメリット】
  • メリット1:場所の制約がない
  • メリット2:デバイスの縛りがない
  • メリット3:利用開始まで早い
  • メリット4:短期利用が可能

メリット1:場所の制約がない 1番メリット・変化のある点は、電話業務を行う場所の制約がなくなる点です。

従来のビジネスフォンでは、社内でしか会社の番号を使った電話業務が行えませんでした。そのため、新型コロナの拡大時にテレワーク移行しても電話番のために出社する社員が必要でした。
また、テレワーク中の社員は会社番号を使ってお客様や取引先と連絡が取れませんでした。

一方、クラウドPBX導入後は、どこでも会社の電話番号を使って電話業務ができるようになります。そのため、電話番のための出社は不要になったり、テレワーク中も社内にいるときと同じ電話業務を行ったりすることが可能です。

メリット2:デバイスの縛りがない ビジネスフォンでは、社内にある固定電話機やコードレス電話機しか使えませんでした。
しかし、クラウドPBXは固定電話機(IP)以外にもスマホやパソコンでも同じ電話業務ができます。

また、固定電話機は高価ですが社員がお持ちのスマホや既に貸し出ししているPCを活用すれば費用を抑えることが可能です。

メリット3:利用開始まで早い ビジネスフォンの場合、必ず機器の設置工事や配線工事が必要です。そのため、ご契約から利用開始まで一般的に1ヵ月程かかります。

一方、クラウドPBXは工事不要なプランを選択すれば、最短3日など短期間で導入して利用することができます。メーカーやプランによって導入・利用開始までの期間が異なるので、短期間で利用を開始したい場合はその旨をメーカーに伝えればどのプランなら何日程度と教えてくれるので聞いてみましょう。

メリット4:短期利用が可能 ビジネスフォンは「買い切り」もしくは「リース」での導入が多く、一度導入してしまうと途中解約ができなかったり、多額の初期費用が発生してしまったりすることがあります。そのため、短期利用がしにくいサービスとなっています。

一方、クラウドPBXはサブスクリプション(サブスク)のサービスなので1ヵ月単位で自由に解約が可能です。会社のメイン電話システムとしてだけでなく、イベント出店・モデルルーム・建設現場の仮設事務所用・選挙事務所の臨時電話システムとしてなど幅広く利用することができます。

高音質のクラウドPBX「モッテル」

5.クラウドPBXのデメリットとは?

様々な導入メリットがあるクラウドPBXですが、逆にデメリットも挙げてみましょう。

  • 【クラウドPBXのデメリット】
  • デメリット1:毎月費用が発生する
  • デメリット2:発信できない番号がある
  • デメリット3:品質がインターネット環境に左右される
  • デメリット4:導入時に電話番号が変わる可能性がある

デメリット1:毎月費用が発生する サブスクリプション(サブスク型)のサービスなので、利用する月は毎月使用料の支払いが必要です。内線1つあたり1,500円~2,500円前後が相場になります。

今までのビジネスフォンは一括で購入して利用することもできましたがクラウドPBXはできません。

デメリット2:発信できない番号がある 主に050などの番号を利用するタイプと、03や06といった市外局番を利用するタイプに分かれます。
どちらもインターネット回線を利用した電話なのですが、前者の050番号を使用したサービスは110などの緊急ダイヤルが利用できません。利用できない緊急ダイヤルは下記の通りです。

  • 【クラウドPBXで発信できない緊急ダイヤル】
  • 110:警察への緊急通報
  • 119:消防・救急への緊急通報
  • 118:海上事件・事故の緊急通報
  • 177:天気予報
  • 117:時報
  • 115:電報の申し込み
  • 113:設定・トラブルサポート
  • 144:迷惑電話お断り
  • 0570:ナビダイヤル など

※総務省により電気通信事業者は、緊急通報(110,118,119)を扱う際には次の機能を持つことを義務付けられています。

  • 【緊急通報を扱う際に義務付けられた機能】
  • ・管轄の緊急通報受理機関(警察、海上保安庁、消防)へ接続する機能
  • ・発信者の位置情報等を通知する機能
  • ・回線を保留または呼び返し等を行う機能

上記をアプリの製品特性上満たすことが難しくスマホやPCと言ったデバイスからクラウドPBX用のアプリで緊急通報を利用できなくなりました。
参照:総務省「緊急通報の機能」

クラウドPBXでも、固定電話からは緊急通報は可能です。また、スマホの標準電話アプリからも緊急通報が可能なので、それほどデメリットにならないかもしれません。しかし、実際に導入する場合には、社員へ周知しておく必要があります。
また、コールセンターなどスマホの持ち込みを禁止している場所では緊急通報が必要な場合の対策が必要になります。

デメリット3:品質がインターネット環境に左右される クラウドPBXはインターネットを通じて各機能を利用します。そのため、品質がインターネット環境に左右されてしまいます

例えば通信の安定する社内や自宅などでは安定した通話が可能ですが、地下鉄や高層階・トンネル内など通常の電話も悪くなるような場所ではサービスの品質も同様に下がってしまいます。

デメリット4:導入時に電話番号が変わる可能性がある 会社の電話番号は、事務所がある地域の市外局番を使用する企業が一般的でしょう。しかし、050などの番号しか利用できないタイプでは、現在利用している03や06などの市外局番を継続して利用できません

市外局番を継続して利用する場合は、継続利用可能なメーカーを選択する必要があります。


6.クラウドPBXで使える便利機能

様々な業務を効率化できる便利機能が利用できます。

  • 【便利機能】
  • 便利機能1:通話録音
  • 便利機能2:受付システム
  • 便利機能3:インターネットFAX
  • 便利機能4:ビジネスチャット

便利機能1:通話録音 通話録音を利用することで、全ての外線通話を録音することができます。録音したデータは確認・ダウンロードが可能です。
通話録音を利用することで、「言った・言わない」のトラブルの防止や参考になる通話データを共有することで顧客対応の向上などが期待できます。

また、通話開始時に「この通話は品質向上のため、録音させていただいております。」などのアナウンスを流すことで過激なクレームや理不尽な要求などを防止することも可能です。

便利機能「通話録音」

便利機能2:受付システム iPadやandroidのタブレット端末を受付に配置し、来客は設置された端末から直接担当者を呼び出すことができます。

便利機能「受付システム」

従来の受付対応では、受付に設置された電話から総合受付に繋がり、要件・担当などを伺ってから取り次いでいました。この方法では、受付担当の設置や取次ぎが必ず必要になるので非効率な受付対応になります。

一方、受付システムなら来客と担当者が直接繋がるので無駄な取次ぎが削減されます。また、受付担当の設置も不要なので人件費の削減にも繋がります。

便利機能3:インターネットFAX 複合機などを使い送受信するFAXは、テレワークでは利用できない業務の1つです。また、営業FAXも多く、無駄なFAXに紙やトナーなどを消費してしまう点も課題です。

インターネットFAXでは、受信したFAXをPDFデータ化・メールなどで共有が可能です。スマホやPCにあるPDFデータのまま送信しても、相手には通常のFAXとして送ることができます。

テレワーク中でもFAXが確認できる・送信できるインターネットFAXは、電話機能とともにテレワーク中のコミュニケーションを円滑に行うことができる機能です。

便利機能「インターネットFAX」

便利機能4:ビジネスチャット プライベートでよく利用されているチャットツール。ビジネスでも昨今広く利用されていますが、プライベートで利用しているチャットツールをそのまま業務で利用するのは危険です。

業務で取り扱う情報は社外秘の物も多く、業務とプライベートで同じチャットツールを利用すると誤送信による情報漏洩のリスクがあります。また、中には個人のアカウントを教えたくないなど社員の心理的抵抗もあるでしょう。

ビジネスチャットで業務専用のチャットツールを利用する事は、チャットの便利さは活用しつつ公私混合の様々なリスクを低減に繋がります。

便利機能「ビジネスチャット」

この様にクラウドPBXを導入することで、電話・FAX・チャットとビジネスにおいてよく利用するコミュニケーションを1つのサービスで提供することができます。ただし、提供メーカーによって利用できる機能は異なりますので事前に導入の際はお問合せください。


7.クラウドPBXの選定ポイント

クラウドPBXの利用に必要なものは下記の通りです。

  • 【クラウドPBXの利用開始にあたって行うこと】
  • 必須:メーカーとの契約
  • 任意:電話回線の引き込み
  • 任意:機器の設置
  • 任意:アプリのインストール・設定

まず、必須なのはサービスを提供しているメーカーとの契約です。
契約前には数社を比較検討すると思いますが、最低限チェックするポイントは
「音質と安定性」「サポート体制」「利用可能番号」「導入費用とランニングコスト」「セキュリティ」「機能の確認」の6つです。


チェックポイント1:音質と安定性 クラウドPBXは様々な便利機能を利用できますが、要の機能は電話機能です。そのため、音質はチェックする必要があります。

クラウドPBXとひと言で言っても千差万別で、メーカー毎に品質が違い、頻繁に途切れる・音が聞こえないなどのトラブルが起こるサービスもあれば安定して通話ができるサービスもあります。そのため、無料デモなどを利用して品質を確認する必要があります。

株式会社バルテックのクラウドPBX「モッテル」は、国内でもパイオニアとなる15年以上の開発実績を持つクラウドPBXです。音質を確認頂ける無料デモを行っていますので、気になった方はお問い合わせください。

高音質のクラウドPBX「モッテル」


チェックポイント2:サポート体制 通信トラブルによって電話が不通になってしまった場合、企業にとって大きな損失になります。そのためサポート体制が充実しているかどうかは大変重要です。例えば、サポート体制をメールでしか行っていない場合、緊急時に対応が遅れてしまうかもしれません。トラブル時に電話によるサポートが受けられるかどうかの確認が大切です。

クラウドPBXのメーカーによっては、海外製のサービスもあります。海外サービスでは、万が一不具合や障害が発生した際にリアルタイムで対応が難しいケースがあるため注意が必要です。また、提供会社の拠点が関東のみなど一部に限られている場合、オンサイトのサポートが不可能であったり時間がかかったりする場合があります。
契約する際はご自身のエリア近くに拠点があるか?サポート体制はどうなっているのか事前に確認しておきましょう。


チェックポイント3:利用可能番号 クラウドPBXでは主に「市外局番(0abj番号)」「IP電話番号(050などの番号)」「フリーダイヤル(0120・0800)」の3種類の利用が可能ですが、提供会社により利用できる番号が異なる為、確認が必要です。

■市外局番(0abj番号)
現在利用されている電話番号をそのままクラウドPBXでも利用することができます。
新規の場合では所在地のエリアによって「東京03」「大阪06」といった市外局番を取得することができます。番号は所在地によって定められ、東京に所在地があるのに「大阪06」を取得するといったことはできません。
現在使用している会社番号や、新規で取得する市外局番を利用するためには、専用の機器(ゲートウェイ)が必要です。しかし、提供するメーカーによっては機器を設置しての利用ができないタイプもあるため現在の会社番号を引き継げるか?市外局番の利用は可能か?などをチェックする必要があります。

■フリーダイヤル(0120・0800)
フリーダイヤルは「0120」「0800」などから始まる電話番号で、既存の固定電話番 号に紐づけて利用することができ、クラウドPBXでもそのまま番号を引き継ぐことが可能です。

■IP電話番号(050などの番号)
IP電話番号では、「050」から始まる11桁の電話番号を利用できます。
デメリットとして番号から所在地などがわかりずらい・インターネット回線を用いて割り当てられるので、通信事業者の変更で電話番号も変わってしまうなどがありますが。新規で「050」番号を発行する場合、比較的早く番号を取得することができるというメリットもあります。


チェックポイント4:導入費用とランニングコスト クラウドPBXを選ぶときは、導入費用とランニングコストの確認が必要です。
様々な機能があるクラウドPBXサービスですが、利用したい機能が標準かオプションかなどの確認。必要な人数に応じたプランがあるか確認するなどの比較が必要です。


チェックポイント5:セキュリティ 自社でのセキュリティが適切に行われていても、クラウドPBXサービス提供者側がのサーバーが攻撃を受けることで情報漏洩などにつながる可能性もあります。
サーバーを自社で適切に管理しているか、定期的なアップデートが行われているかなどのセキュリティ対策も確認しておく必要があります。


チェックポイント6:機能の確認
通話録音やIVR(自動音声応答)・インターネットFAXの利用など通話以外にも様々な機能があるクラウドPBXですが、どのような機能を提供しているかの確認も必要です。
サービス提供会社により利用できる機能が異なる為、はじめに機能の充実した会社を選択しておかないと契約後の軌道に乗った後で、必要な機能を追加できないという事が起こります。
多くの機能を提供しているクラウドPBXを選択することで、導入後も柔軟に変更・追加などの対応ができます。
提供会社によって特徴や得意とする機能が異なるため、テレワークにを利用するのか、コールセンターとして運用したいのかなど、目的に沿った機能がある提供会社を選択しましょう。



ここまで、クラウドPBXを導入する際の比較ポイントをご紹介しました。上記以外にも、料金や使える機能などはチェックすると思いますので契約の際は総合的に比較検討してみてください。

良いサービスが見つかり契約した後の流れは、利用する環境によって異なります。電話回線をまだ引いておらず市外局番を利用したい場合は、まず電話回線の引き込み工事が必要です。その後に機器の設置を行い、電話回線を収容する流れが一般的です。
050などの番号で利用する場合は、電話回線の引き込み工事や機器の設置工事なしでスマホへ専用アプリのインストール・設定ですぐ利用できる様になります。


8.クラウドPBXサービス紹介

以下は13社のクラウドPBXサービスを「一般法人向け」と「コールセンター向け」。「低価格(10名)」と「高価格(10名)」に分けたポジショニングマップです。利用する規模や用途によって選ぶ際の基準になれば幸いです。

1~4内線をご利用予定で今後内線数を増やす予定が無い場合は「ナイセンクラウド(アイティオール株式会社)」がおすすめになりますが、10内線程度でのご利用で今後も社員の増加を予定している場合は「モッテル(株式会社バルテック)」のご利用が最も安価になります。各主要都市にデータセンターがあることで音質が安定しており自社開発のためサポートが充実しています。 コールセンターの構築をお考えの場合は、最短即日で通話録音や発着信数機能を利用できる「CallConnect(合同会社selfree)」などがおすすめです。
利用環境や、価格などをしっかり確認し自社に合ったクラウドPBXサービスを選択していきましょう。
様々な企業がクラウドPBXを提供していますのでそれぞれの特徴を下記でご紹介致します。

クラウドPBXポジションマップ

モッテル(株式会社バルテック)

高品質・低価格なクラウドPBXモッテル

ITトレンド PBXカテゴリー満足度ランキングNo1 クラウドPBXモッテル

【特徴】
・249円~/1台
・日本製のアプリ/ソフトで使いやすい
・シリーズ導入実績が27,000社超
ITトレンド PBXカテゴリー満足度ランキングNo1

当社のクラウドPBX「モッテル」は、スマホアプリ・パソコン用ソフトフォンともに日本人が使いやすいデザインになっています。当社は10年以上も前からアプリを使った通話システムを開発・販売しており、その技術を活かして安価で高品質なクラウドPBXを提供しています。サポート体制も同社で請け負い不具合なども開発グループと共有しバージョンアップでしっかり対応しています。
詳しくはこちら:モッテル公式HP

クラウドPBXモッテルについて詳しく知りたい

モバビジ(クラウドテレコム株式会社)

クラウドPBX「モバビジ」

【特徴】
・導入実績4,000社
・遅延のない通話路クリアな音声
・使いやすいスマホアプリ

音声品質調査で内線電話同士、アナログ電話からの外線電話はいずれもA評価のクラウドPBX。初月費用無料で導入時の高額なコスト負担がかからず社員のスマホで利用することができるので、社用携帯も不要に。営業所などの支店間はもちろん、社員同士もスマホで内線通話ができるので、通話料を削減可能です。
詳しくはこちら:モバビジ公式HP


ナイセンクラウド(アイティオール株式会社)

ナイセンクラウド

【特徴】
・導入実績2,000社
・楽天、KDDI、NTTなど幅広い対応回線
・1内線2,000円

日本経済新聞、朝日新聞、テレビ朝日系列、フジテレビ系列などで報道されているクラウドPBX。留守番電話、着信ルール設定、IVR、自動録音、電話会議、キューイング、ページング、API提供など様々な機能を搭載しています。2012年開始以降安定して稼働しています。
詳しくはこちら:ナイセンクラウド公式HP


GoodLine(株式会社Good Relations)

クラウドPBX「GoodLine」

【特徴】
・導入実績2,900社
・多彩な機能を標準搭載
・2内線3,000円

2内線プラン、3内線以上プラン、コールセンター向けプランなど様々なプランを提供しています。通話録音や自動音声応答アナウンスが標準搭載されています。分析機能もあり、平均通話時間や何曜日に着信が多いのかなどが可視化できます。
詳しくはこちら:GoodLine公式HP


BIZTEL(株式会社リンク)

クラウドPBX「BIZTEL」

【特徴】
・導入実績1,500社
・4年連続シェアNo.1
・多彩な機能

多彩な機能を標準装備しつつ、豊富なオプションやカスタマイズ対応により柔軟性も兼ね備えています。2006年にサービスを開始したクラウドPBXのパイオニアで24時間365日対応の電話サポートもあります。
詳しくはこちら:BIZTEL公式HP


ひかりクラウドPBX(東日本電信電話株式会社)

クラウドPBX「ひかりクラウドPBX」

【特徴】
・従来のPBXやビジネスフォンと併用可能
・インターネットを介さないセキュアな閉域接続プランも有
・複数拠点のPBXをクラウドに集約可能

キャリアフリーで社員のスマホを内線化。外出中でも代表番号の発着信や内線機能が利用できます。主装置もクラウド化し、保守・運用の手間がかかりません。オフィスのレイアウト変更時等の設定変更もパソコンを使って簡単に設定ができます。
詳しくはこちら:ひかりクラウドPBX公式HP


トビラフォン Cloud(トビラシステムズ株式会社)

クラウドPBX「トビラフォン Cloud」

【特徴】
・使いやすさを追求したインターフェース
・迷惑電話をブロック
・ユーザー数1,000万人

最短翌営業日から利用できるクラウドPBXです。独自の迷惑電話防止技術により集めた約30,000件の迷惑電話番号リストを基に、オフィスへの迷惑電話を自動ブロックする機能も搭載。無駄な電話を対応を削減することができます。
詳しくはこちら:トビラフォン Cloud公式HP


Zoom Phone( Zoom Video Communications)

Zoom Phone

【特徴】
・アプリ一つで電話・チャット・Web会議をシームレスに活用
・Zoom Meetingsで長年培ってきた音声圧縮技術により安定した通話環境の実現
・導入実績550万ライセンス

アプリ一つで電話・チャット・Web会議をシームレスに活用できるクラウドPBXです。
特にZoom Phoneで通話中でもミーティングへの切り替えをシームレスに実現できます。また、Zoom Meetingsで長年培ってきた音声圧縮技術により安定した通話環境を実現しています。
詳しくはこちら:Zoom Phone公式HP


03plus( 株式会社グラントン )

03plus

【特徴】
・導入実績60,000ユーザー
・1ID 980円/月で利用可能
・申し込み手続きから開通処理まで全てWebで完結

導入実績60,000ユーザーを突破したクラウドPBXです。
1ID 980円/月で利用できるのでSOHOや個人事業主など少人数でも手軽に始めることができます。また、通常アプリからの発信が20円/30秒の料金が発生しますが10分かけ放題のオプション(1ID 1,000円/月)を追加することでアプリからの発信の際に1通話10分まで無料で利用することができます。さらに10分かけ放題のオプションを年払いにすることで6,000円/年と通常の半額で利用することができます。
詳しくはこちら:03plus公式HP

9.クラウドPBX「MOT/TEL」の導入事例

ここからは当社のクラウドPBX「MOT/TEL」の導入事例をご紹介致します。
コスモポリタン法律事務所様

  • 【導入前の課題】
  • ・事務所に誰もいない時間に電話に気づかない
  • ・社外で事務所番号で発信・折り返しできない
  • ・着信時に発信者の情報を確認したい
  • ・発信者によって録音を除外したい
  • 【導入後の効果】
  • ・どこでも事務所の電話をとれるようになった
  • ・社外でも事務所番号で発信・折り返し可能に
  • ・着信時に発信者の情報を確認可能に
  • ・裁判所以外の通話を自動録音

コスモポリタン法律事務所様の事例では特に通話録音に関して工夫をして導入しました。コスモポリタン法律事務所様は通話録音は導入したいが、裁判所の通話は録音してはいけないことになっているので裁判所を除外したいというご要望。当社のクラウドPBXで、通話録音の対象として裁判所を除外設定し、その他の通話を自動で録音されるように設定しました。

株式会社WORK SMILE LABO様

  • 【導入前の課題】
  • ・テレワーク者とオフィス勤務者の負担が不公平
  • ・社内でしか電話が取れず対応漏れも
  • 【導入後の効果】
  • ・どこでも電話対応可能なので公平な負担に
  • ・テレワーク者も対応できるので漏れなく対応可能に

導入前は、テレワークをしている社員が電話対応が出来ず、『社内にいるメンバーに負荷をかけてしまっている』という心理的負担がありました。また、社内勤務者しか電話対応ができないので同時に複数着信があると対応できない場面がありました。
クラウドPBXを導入したおかげでどこでも電話対応が可能になり、負担の公平化や電話対応漏れを防止することができました。

上田&パートナーズ法律事務所様

クラウドPBX 導入事例「上田&パートナーズ法律事務所様」
  • 【導入前の課題】
  • ・外出先から事務所の電話番号で電話をかけたい
  • ・携帯電話からだと信用されづらい
  • ・携帯電話からだと詐欺電話等と間違えられる可能性もある
  • 【導入後の効果】
  • ・外出先から事務所の電話番号で電話が可能に
  • ・事務所番号で信用されやすくなった
  • ・事務所番号で詐欺電話等と間違えられることも減った

上田&パートナーズ法律事務所様は刑事事件で、逮捕された依頼者のご親族に初めて電話をする場合などは、携帯電話からだと信用されづらい上、時間帯や内容との関係もあり、詐欺電話等と間違えられる可能性もあるため、時間がかかっても事務所へ戻り電話対応を行っていました。しかし、この方法だと親族との面談や逮捕されている方から書面を取得など警察署と事務所の往復が、最低2度必要で時間がかかってしまします。
導入後はどこでも事務所番号で親族へご連絡できるので事務所へ戻る回数を減らすことができました。



10.クラウドPBXで利用できる電話番号「市外局番」「050」「フリーダイヤル」の違い

市外局番 クラウドPBXでは、いまお使いの市外局番や新規取得した市外局番を利用して通話できます。市外局番は東京の「03」や大阪の「06」などの数字のことです。市外局番から始まる電話番号の数字は「0ABJ番号」ともいわれます。従来、固定電話機からしか発信できなかった市外局番をクラウドPBXならスマホやパソコンから発信できるようになり、相手先への信頼度も高まります。
インターネットを通じた電話回線であれば、加入権を購入せずに市外局番を利用できることも固定電話にはない特徴です。

IP電話・050電話 IP電話は一般にインターネットを使って通話する電話サービスの総称を指します。「050」から始まる11桁の番号のことを表すことが多いです。固定電話に比べると品質基準はそれほど高くないため、通話品質はやや低下しますが、通話料金が安くなることがメリットです。
「050」から始まるIP電話は固定電話に比べ番号取得までの期間が短く、引っ越し、移転する場合も番号を継続利用できますが、通信事業者を変更した場合には番号も変更されるため注意が必要です。

フリーダイヤル クラウドPBXの場合、「0120」や「0800」といったフリーダイヤルの発着信も可能です。クラウドPBXで使えるようにするとスマホやパソコンからフリーダイヤルを使えるようになります。
オフィス以外の場所、自宅でも電話応対業務ができるので、拠点がなくてもコールセンターなどの業務を行うことができます。地域を問わず人員を採用できるため、人手不足の解消にもつながります。

11.市外局番も取得できる地域別クラウドPBX提供会社一覧

東京都(03)・神奈川県(042・045・046など)・大阪府(06など)株式会社バルテック「MOT/TEL」
北海道(011など01X)
青森県・秋田県・岩手県・宮城県・山形県・福島県(017・018・019・022・023・024など)
千葉県・埼玉県・栃木県・群馬県(04・042・029・028・027など)
愛知県・静岡県・岐阜県・三重県(052・054・058・059など)
石川県・富山県・福井県(076・0770など)
新潟県・長野県・山梨県(025・026・0553など)
広島県・岡山県・山口県・鳥取県・島根県(082・083・086・0852・0857など)
徳島県・高知県・香川県・愛媛県(088・089・087・089など)
福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県(092・0952・0920・096・097・0985・099など)
沖縄県(098・0980など)


12.法人設立の際に最適なクラウドPBX

最後に法人設立の際に最適なクラウドPBX「モッテル」のご紹介です。

導入実績が豊富なクラウドPBX「モッテル」

これから起業する方や法人設立を行う方は「会社用の電話番号を早く取得したい」「初期費用を抑えて電話を導入したい」「会社が成長しても使い続けられるサービスが良い」と言った希望があります。

クラウドPBXモッテルでは最短3営業日で会社用の050番号を取得できます。NTTなどの回線引き込み工事が必要な市外局番も050番号に比べて取得までの日数は掛かりますが、利用することができます。

クラウドPBXモッテルは設置工事などを行わなくても導入することができるので初期費用29,800円で20名分利用を開始できます。クラウドPBXモッテルは1ID〇〇円と言った料金体系ではなく、20ID(内線)まで3,980円で利用できる料金体系なので起業・法人設立の際に導入頂ければ会社の成長・社員増員をしても20名まで同じ料金で利用することができます。

社員の増員の度にアカウントの申込をする必要がありません。さらに4名以上の利用で1名あたりの利用料金がクラウドPBX業界最安の価格となります。

クラウドPBXが電話サービスである以上、重要な要素である「通話品質」。クラウドPBXモッテルでは長年PBXを開発してきた経験・ノウハウを活かし高品質のクラウドPBXを提供しています。特許庁や群馬県庁などの官公庁や上場企業にも多数導入されており、ユーザー様からも通話品質を評価していただいています。
音質の良さを確かめていただける無料デモを実施中ですので、ぜひお試しください。

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