【2025年版】クラウドPBXの料金相場を解説!失敗しない選び方・おすすめサービスまで紹介
最終更新日:2025年10月30日
コストを抑えながら高機能な電話環境を実現できる「クラウドPBX」。従来のビジネスフォンよりも初期費用・維持費を大幅に削減できることから、2025年も中小企業を中心に導入が増加しています。とはいえ、各社サービスの料金体系はさまざまで、比較しにくいのが実情です。
本記事では、クラウドPBXの料金相場・選び方のポイントをわかりやすく解説し、コスパに優れたおすすめ3社を紹介します。
クラウドPBXの機能について知りたい方はこちらをご覧ください。
1.クラウドPBXの料金はどう決まる?構成要素を分解
クラウドPBXの料金は、主に以下の4つの要素で構成されます。
| 要素 | 内容 | 相場 |
|---|---|---|
| 初期費用 | システム設定やアカウント発行費用 | 0円〜3万円前後 |
| 月額費用 | 利用ライセンス数・機能・通話数に応じて変動 | 1IDあたり1,000〜3,000円程度 |
| 通話料 | 相手先や回線種別により変動 | 3〜11円(30秒) |
| オプション費 | 録音・IVR・CTI・CRM連携など | 数百円〜数千円/月 |
クラウドPBXを選ぶ際、価格帯が様々ある中で、安価なサービスは基本機能に特化しており、録音・IVRなどの拡張機能を追加すると総額が上がる傾向にあります。それに対し、基本料金は高いですが多数の機能が標準搭載されているクラウドPBXもあるため、自社の課題にあったサービスを選ぶことが大切です。
2.料金で選ぶときの注意点と失敗しない選び方
料金だけで比較すると、導入後に「機能不足」「運用が複雑」などの問題が発生しがちです。失敗を避けるためのポイントは以下の3つです。
➀通話品質・サポート体制を確認する
格安プランでも通信品質が悪ければ業務に支障が出ます。おすすめは無料デモを提供している会社が多いため、品質を確認してみることです。サポート体制についても各社HPから確認しましょう。
➁拡張性・機能連携を重視する
CRM、チャット、勤怠管理など、他システムとの連携性が高いサービスは長期運用でコストメリットが大きくなります。ですが自社にとって不要なサービスを導入する必要はないため、必要な機能のみ取り入れコストを抑えるようにしましょう。
➂スマホアプリの使いやすさ(UI・UX)
多くのクラウドPBXでは、各社専用のアプリをインストールし、クラウドPBXを使用します。HPやデモなどでスマホアプリの使いやすさについても確認し、社員が使いやすいようなアプリを選びましょう。
3.コスパが良いクラウドPBX3選
ここでは、機能・価格・安定性のバランスに優れたクラウドPBXを3つ紹介します。
➀MOT/TEL(モッテル)
MOT/TELは、株式会社バルテックが15年以上にわたり開発を続けてきた高音質・多機能のクラウドPBXです。全国各地に設置されたデータセンターを活用し、常に安定した通話環境を提供します。導入実績は32,000社を超え、中小企業から大企業まで幅広く利用されています。
<主な特徴と機能>MOT/TELの特徴は、豊富な機能を持ちながらにも関わらずお得な価格で利用できるというのがメリットです。他システムとの連携にも優れています。
・お得な価格帯
MOT/TELの料金体系はプランによって異なりますが、スタンダートプランでは、月額費用5,980円/~20IDと、人数が多くなる程お得に利用できるのが特徴です。
・豊富な機能
MOT/TELには、CTI(顧客情報表示)やIVR(自動音声応答)、AIテキスト化(オプション)など豊富な機能が搭載されています。CTIを用いることで、顧客情報を一元管理でき、応対品質の向上や時間削減に役立てることができます。
・多くのシステムとの連携
MOT/TELは、kintoneなどの顧客管理ツールとの連携や勤怠管理など、さまざまな業務システムと柔軟に連携できます。電話の履歴や顧客情報を自動でCRMへ反映したり、チャット上で通話内容を共有したりすることで、情報の分断をなくし、チーム全体の業務をスムーズにできます。
<料金>
スタンダードプラン:月額5,980円/1ID~20ID、初期費用29,800円~
ミドルプラン:月額15,000円/21ID~50ID、初期費用44,000円~
プレミアムプラン:月額52,000円/51ID~100ID、初期費用98,000円~
プラチナプラン:月額105,000円/101ID~、初期費用165,000円~
※プラチナプランにおいて、201内線以上からの100内線追加毎+10,500円/月+初期費用110,000円
➁クラコールPBX
クラコールPBXは、三通テレコムサービスが提供するクラウドPBXです。初期費用を抑えつつ導入できるため、小規模オフィスやリモートワークを中心とした企業では導入しやすいサービスです。
<主な特徴>・初期費用0円、契約期間の縛りなし
導入時のハードルが極めて低く、1人から、1ヶ月単位での利用が可能です。
・画期的な料金体系
1ユーザーあたり月額980円で、6ユーザー目以降は基本料が無料になります。月額の最大基本料は4,900円に設定されており、コストの上限が明確です。(ただしオプション料金あり)
・お客様専用の管理画面
Webブラウザからいつでも内線ユーザーの追加や着信スケジュールの設定などを簡単に行うことができます。
<料金>
初期費用:0円
ミドルプラン:月額15,000円/21ID~50ID、初期費用44,000円~
サービス基本料:月額980円/1ユーザー~、6ユーザー以降サービス基本料無料(サービス基本料金は月額最大4,900円)
電話番号利用料
0AB-J番号(03、050番号):月額100円/1番号~
フリーコール番号(0120・0800番号):月額3,000円/1番号~
良番03番号利用料:月額1,000~2,000円/1番号~
オプション料金あり
➂りもふぉん
「りもふぉん」は、合同会社クラウドエンジンが提供するクラウドIP電話サービスです。プランにより提供機能が異なるため、簡易的な使い方をする企業には導入しやすいサービスです。
<主な特徴>・複数スマホへの同時転送
会社にかかってきた1本の電話を、最大10台のスマートフォンや携帯電話へ同時に転送(一斉呼び出し)できます。誰か一人が応答すると、他の端末の呼び出しは停止します。
・アプリ不要
専用のスマートフォンアプリを必要とせず、携帯電話の標準の通話機能を利用するため、通話品質が安定しています。ガラケーやPHSでも利用可能です。
・ブラウザでの簡単管理
発着信履歴の確認、時間外アナウンスの設定、電話帳管理などの機能は、PCやスマートフォンのWebブラウザからアクセスできる管理画面で簡単に行えます。
<料金>
音声応答:初期費用0円、月額利用料680円/050番号1つ~
ベーシックプラン:初期費用0円、月額利用料980円/050番号1つ~
スタンダードプラン:初期費用0円、月額利用料1,380円/050番号1つ~
プレミアプラン:初期費用0円、月額利用料2,350円/050番号1つ~
※プランにより提供される機能は異なります。
4.まとめ
クラウドPBXは、初期費用・月額費用共にお得に利用でき、従来のビジネスフォンよりも大幅なコスト削減が可能です。予算感や自社に必要な機能を見極めてサービス選定を行いましょう。
カテゴリ: クラウドPBXの基礎知識




