IP電話とは?固定電話番号との違い・仕組み・料金・おすすめサービスを解説
最終更新日:2025年11月10日
IP電話とは、インターネット回線を使って音声通話を行う仕組みです。
家庭用・ビジネス用を問わず、050番号を使うタイプから、光回線を使う固定電話タイプ、さらにはスマホアプリ型までさまざまな種類があります。
本記事では「IP電話の仕組み・種類・料金・メリットデメリット・導入方法」まで網羅的に解説します。
・050番号初期費用:¥500/1番号
・050番号月額費用:¥500/1番号目 ¥280/2番号目以降
・MOT/TEL利用料:5,980円~
- コンテンツの目次
1.IP電話とは?
IP電話とは、インターネット回線を用いた電話サービスです。
特徴は、従来は電話回線でやり取りしていた音声が、音声データとしてインターネット経由で通話できるので、固定電話だけでなくスマホやパソコンでも利用できることと、基本料金や通話料金が安いことです。
IP電話は、050番号がまず連想されますが固定電話で使われる光電話や、LINE、Skypeなどの通話アプリなどいくつかの種類があります。
2.IP電話の種類
インターネットを通じて電話をする「IP電話」サービス。先ほど簡単に触れたように、IP電話にもいくつか種類があります。
- 【IP電話の種類】
- IP電話の種類1:電話番号を持たないIP電話
- IP電話の種類2:050番号を使って発着信するIP電話
- IP電話の種類3:固定電話番号(市外局番03や06など)を使って発着信するIP電話
IP電話は上記の様に大きく3つに分けることができます。
IP電話の種類1:電話番号を持たないIP電話
電話番号を持たないIP電話は、ビジネスではなく個人間でよく利用されています。LINEやSkype以外にも「Viber Messenger」「Discord」「WeChat」「ハングアウト」「Messenger」では、アプリ間で電話番号を持たずに通話が可能です。
IP電話の種類2:050番号を使って発着信するIP電話 050番号を使って発着信するIP電話は、個人でもビジネスにおいても利用されます。 050番号を使ったIP電話では、番号を使わないIP電話同様にスマホアプリを使って発着信が可能です。 050番号を使ったIP電話では、市外局番を使ったIP電話やIP電話以外とも通話が可能です。ただし、110(警察への緊急通報)や119(消防・救急への緊急通報)など発信できない番号があり、注意が必要です。 同じサービス内の050番号間の通話は無料です。
IP電話の種類3:固定電話番号(市外局番03や06など)を使って発着信するIP電話 最後は、03や06など固定電話番号を使用した光回線を介したIP電話サービスです。NTTが提供する「ひかり電話」を利用している企業は、既にIP電話を利用していることになります。 IP電話の中でも、固定電話番号を使用するIP電話(ひかり電話)は通話が安定しているため評判です。また、050番号を使ったIP電話の様に発信ができない番号などもないため、制限なく利用できます。
上記のように、IP電話は大きく3種類に分かれています。従来の電話や市外局番を利用するIP電話(ひかり電話)と比較すると、電話番号を持たないIP電話と050番号を使ったIP電話はメリット・デメリットが似ています。
また、同一のアプリ間しか電話のできないIP電話はビジネス利用に向きませんが、050番号のIP電話とひかり電話はビジネス利用も可能です。
3.ひかり電話を使った固定電話のメリット
次に固定電話番号(市外局番)を利用するIP電話(ひかり電話)のメリットを見ていきましょう。
ひかり電話のメリット1:市外局番を継続利用できる
ひかり電話は、従来の電話の様に市外局番を継続して利用することができます。
IP電話での運用へ切り替える為、050番号使う方法に変えると今まで利用していた会社の番号(市外局番)は利用できなくなります。
一方ひかり電話であれば、現在利用している会社の番号を継続して利用することや新規で市外局番を取得することが可能です。
ひかり電話のメリット2:安心感
03や06と言った市外局番を利用するひかり電話では、050番号に比べて信用問題に関して安心感がある点がメリットです。
050番号を会社の番号として使用している企業が少ないため、050番号からの着信は警戒されてしまうこともあるのが現状です。
ひかり電話では市外局番を利用するので不信感を与えることはありません。
ひかり電話のメリット3:通話品質が安定
ひかり電話は従来の固定電話並みの通話品質が保証されており、通話品質が安定しています。
ひかり電話は今までと変わらない通話品質でありながら、従来の電話より通信コストも安くなるため多くの企業で利用されています。
ひかり電話のメリット4:発信制限がない
ひかり電話以外のIP電話は、同一アプリ以外と通話ができなかったり、050番号のIP電話でも110(警察への緊急通報)や119(消防・救急への緊急通報)など発信できない番号があるなど制限があります。
ひかり電話では110や119なども発信でき、制限なく利用が可能です。
4.ひかり電話(固定電話)のデメリット
次にひかり電話のデメリットを見ていきましょう。
ひかり電話(固定電話)のデメリット1:無料通話がない
ひかり電話以外のIP電話は、同じアプリ間や同じサービスの050番号と無料通話ができます。一方で、ひかり電話は標準で適用される無料通話がありません。
しかし、ひかり電話をビジネスで利用する際は、ビジネスフォンと呼ばれる会社用の電話かクラウドタイプの電話と接続して利用します。
ビジネスフォンやクラウド電話は社員間の通話が無料になる内線通話があるため、それほどデメリットにはならないでしょう。
ひかり電話(固定電話)のデメリット2:回線が必要
市外局番を利用するひかり電話は、事務所などへ回線を引く必要があります
。
一方、ひかり電話以外のIP電話は電話回線不要で利用できるので、ひかり電話は回線コスト分費用が高くなります。
ただし、従来の電話回線と比べると通話料などが安くなるため、結果としてコスト削減につながります。
ひかり電話(固定電話)のデメリット3:工事が必要・すぐに利用できない
ひかり電話を利用する場合、ひかり電話の回線を主装置やPBXと呼ばれる装置に収容する必要があります。
回線自体がなければ回線の引き込み工事を行うなど、ひかり電話を利用するために工事が必要です。
また、ひかり電話の回線がなければNTTに手配したり、ビジネスフォンやクラウド電話の契約・工事などを行ったりする必要があり、その他のIP電話の様に即日利用はできません。
これから起業する方や個人事業主でひかり電話を利用したい方は早めに行動する必要があります。
5.固定電話(ひかり電話)も050番号のIP電話も利用できるクラウド電話
クラウド電話とは、従来事務所などへ設置していた主装置やPBXと呼ばれる装置で実装していた機能をクラウドで提供する電話サービスです。クラウド電話はクラウドPBXとも呼ばれます。
クラウド電話は050番号でも市外局番でも利用できます。050番号であれば他の050IP電話サービスの様に工事無しで比較的早く利用を開始可能で、既存の市外局番を引き継いで利用する場合は、事務所へ番号を利用するためのゲートウェイを設置すれば、そのまま利用する事ができます。
クラウドPBXの導入が進んでいる背景
クラウドPBXに切り替える企業は、年々増加傾向にあります。
クラウドPBXの導入が進んでいる背景にはどのような理由があるか以下に解説します。
テレワークの増加
新型コロナウイルス感染症の増加で定着したテレワークの増加に伴いクラウドPBXの利用も大幅に増加しました。
国土交通省の「テレワーク人口実態調査(令和4年度)」によると2016年には13.3%だった雇用型テレワーカーは2022年に27%、2023年には若干の減少が見られますが26.1%に落ち着き、定着しています。
電話回線をオフィスに設置する従来型のPBXでは出社しなければ内線・外線電話は使用できませんでしたが、クラウドPBXの導入によりテレワークでも会社番号での発着信が可能になるため導入が進む理由のひとつになっています。
コストの削減
クラウドPBXの料金体系は使用する内線の数やオプションサービスに応じたサブスクリプションが多く毎月のランニングコストがかかりますが、通話料金やオプション利用料金は割安になる事が多いです。
従来のPBXをクラウドPBXに変更したところ、5年間の総コストが約27%削減することがわかり(PwCコンサルティング合同会社調べクラウドPBXサービスによるコスト削減効果について)クラウドPBXのコスト削減効果が大きいことがわかります。
社員のPCやスマートフォンをそのまま利用できるため社用携帯などを支給する必要が無くなり導入時のコストも削減できまることも導入が進んでいる理由の一つでしょう。
通話品質の向上
ビジネスフォンとほぼ遜色の無い通話品質を保っているクラウドPBXですが、光回線サービスを利用することでさらに通話が安定し、高音質になっています。
さらにスマートフォン通信も4Gから5Gへの移行が進むことによって通信速度が向上し、同時接続数も大幅に増加しました。4Gと比較すると、遅延は10分の1程度となり、通信速度や同時接続数は10?100倍に向上しています。
NTTのアナログ回線の廃止
NTTは、2024年1月から段階的にアナログ回線を廃止し、IP網に移行すると発表しています。使用できなくなるのは、INSネット(総合デジタル通信サービス)及びマイライン/マイラインプラスになりますが
、そちらを使用して、電話機やFAXを利用している企業は、サービスの切り替えが必要になります。クラウドPBXへの乗り換えで電話番号、電話機はそのまま継続使用することができるためこの機会に導入する企業も増えています。
6.IP電話サービスの比較(2025年最新)
IP電話サービスと一口にいっても、提供会社や料金、利用できる番号の種類などによって特徴が大きく異なります。
ここでは、法人・個人事業主がよく利用する主要なIP電話サービスを表形式で比較し、それぞれの特徴をわかりやすくまとめました。
| サービス名 | 提供会社 | 月額費用 | 対応番号 | スマホ対応 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| NTTひかり電話 | NTT東西 | 550円/1回線 | 市外局番(03/06など) | × | 通話品質・信頼性が高い |
| G‑Call 050 | 株式会社ジーエーピー | 308円/1番号 | 050番号 | 〇 | スマホアプリ型/低月額/海外通話にも強い |
| 050 plus | NTTコミュニケーションズ | 330円/1番号 | 050番号 | ○ | スマホアプリ型/個人事業者の一人利用向け |
| MOT/TEL(モッテル) | バルテック | 5,980円/20内線 | 050番号・市外局番(03/06など) | 〇(PCも対応可) | 複数人利用・高音質・PC利用可・PBX機能付き |
さらにIP電話サービスの比較やおすすめサービスはこちらのブログで深堀しています。
是非、こちらもご覧ください!

7.高音質のIP電話は?
一般的なIP電話では、1ヶ所のデータセンターへ接続が集中する為、時間帯によっては通話が不安定になる場合があります。
当社のIP電話「MOT/TEL(モッテル)」が高音質・高安定の理由は、日本全国にエリア専用データセンターを設置することで、安定した通話を提供しています。
MOT/TEL(モッテル)は官公庁、上場企業にも多数導入されている信頼のクラウド電話システムです。
- ・特許庁
- ・群馬県庁
- ・静岡県庁
- ・マルコメ株式会社
- ・株式会社鈴廣蒲鉾本店
- ・株式会社相鉄ホテルマネジメント
- ・一般社団法人Tリーグ
- ・住友重機械精機販売株式会社
- ・株式会社メディロム(Re・Ra・Ku)
- ・第一精工株式会社
- ・岩崎電気株式会社
- ・株式会社ポケットコンシェルジュ など(敬称略)
当社ではIP電話「MOT/TEL(モッテル)」と共に050番号も自社で取り扱っておりますので迅速に番号発行が可能です。また、起業・スタートアップの方向けに光回線・名刺印刷・パソコンレンタルなども行っておりますので一式をまとめてご用意も可能です。
特に光回線はNTT東日本およびNTT西日本の「フレッツ光」とのコラボレーションによる法人向け光回線サービス「MOT光」を提供しています。光回線の速度や提供エリアはフレッツ光と変わりませんので安心してご利用頂けます。当社のプロバイダサービス「VPS」とセットでご利用いただくことで年間18,000円お得になりますのでお気軽にお問い合わせください。
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