ビジネスフォン工事と費用相場をわかりやすく解説!工事費不要の方法も
最終更新日:2025年7月25日

ビジネスフォンの工事は、主装置の設置や電話機の配線、設定など、専門的な知識と技術が必要です。
ビジネスフォンの工事費用は、設置台数や配線の状況、工事内容によって大きく異なります。
本記事では、ビジネスフォン工事の種類と費用相場をわかりやすく解説するだけでなく、業者選びや工事費用を抑えるポイントもご紹介いたします。
- コンテンツの目次
1.ビジネスフォン工事の内容
ビジネスフォン設置工事は大きく3つに分けることができます。どの内容も重要ですので1つづつご紹介致します。
そもそもビジネスフォンって何?どういう仕組みかイマイチわかってないけど・・・・と言う方は下記の記事にわかりやすく書いていますのでチェックしてみてください。
ビジネスフォンと家庭用電話機の違いとは?導入メリット・デメリットも合わせてご紹介
詳細はこちら
交換機(PBX)工事 交換機(PBX)工事とは、ビジネスフォンの要である交換機(主装置やPBXとも呼ばれる)を設置する工事です。

この交換機(主装置・PBX)があるので家庭用の電話機と違い、複数の端末で同じ番号の発着信ができるようになります。
電話配線工事
電話配線工事とは、交換機(主装置・PBX)と各電話機を結ぶ配線工事のことです。各電話機は交換機(主装置・PBX)とつながないと利用することができません。
配線は単に交換機(主装置・PBX)と各電話機を結べば良いというわけではありません。乱雑な配線はオフィスの見た目を悪くし、そこで働く従業員の意欲低下にも繋がります。また、露出した配線に足を取られることで転倒の危険や引っ張られることで電話機の落下による故障なども引き起こしてしまいます。トラブルを起こさない為にも導入時に配線整理をしておく必要があります。配線方法では、本来の床より少し高い床を設置してその間に配線をしまったり、天井で配線したりする方法もあります。

電話機設定工事
電話機設定工事とは、各電話端末1台1台の接続・設定を行う工事です。内線外線の動作確認や電話帳などの設定確認を行います。
ビジネスフォンを利用する為にはビジネスフォンを設置しただけでは利用できません。交換機(主装置・PBX)と接続する電話回線が必要になるのでビジネスフォンの設置工事の前に電話回線工事を完了する必要があります。
2.ビジネスフォンの設置工事は自分たちでできる?
家庭用の電話機の場合、電話回線が既に引いてあれば電話線と電話機を接続するだけで使えるようになります。ではビジネスフォンは自分たちで設置することができるのでしょうか?
実はビジネスフォンの設置工事については、国家資格である「工事担任者」を保有する人が監督、もしくは工事をすることが義務付けられている為、基本的には自分たちで設置することができません。資格も区分分けされ複数あります。
資格 | 対応範囲 | 例 |
---|---|---|
AI第三種 | ・アナログ1回線 ・ISDN1回線(INS64回線) |
・電話機/ホームテレホン/FAXなど ・ISDN端末 |
AI第二種 | ・アナログ50回線以下 ・ISDN50回線以下(INS64回線/INS1500回線) ・内線数200以下 |
・小型PBX ・ボタン電話 ・ISDNを使ったデータ転送など |
AI第一種 | ・アナログ回線(制限なし) ・ISDN回線(制限なし) ・内線数(制限なし) |
・中/大型PBX |
資格 | 対応範囲 | 例 |
---|---|---|
DD第三種 | ・毎秒1Gbps以下のインターネット接続工事 (ISDNを除く家庭・SOHO向け) |
・ホーム/SOHO程度のルータ |
DD第二種 | ・毎秒100Mbps以下のインターネット接続工事(ISDNを除く) (※主としてインターネットに接続する工事の場合は、1Gbps/秒までの工事が可) |
・小型PBX ・ボタン電話 ・ルーター/LANなど |
DD第一種 | ・全てのデジタル回線への接続工事 ・ISDN回線(制限なし) ・内線数(制限なし) |
・中/大型PBX |
自社内に資格保有者がいれば設置工事を行うことができますが複雑な設定などもある為、素人には敷居の高い機器になります。資格がないのに設置工事を行うと罰則もありますので、経験豊富なプロに任せましょう。
3.ビジネスフォン設置工事の相場
ビジネスフォンの設置工事は業者によって値段は様々です。ここでは目安となる相場をご紹介します。
項目 | 相場 |
---|---|
電話機の搬入・設置費用 | 3,000円~5,000円/1台 |
交換機の搬入・設定費用 | 2,000円~3,000円/1台 |
配線工事費用 | 500円~800円1/ケーブル1m |
作業員の人件費 | 5,000~10,000円/1人 |
電話機1台あたりに換算すると1万円~2万円前後が相場となり、台数が多くなればボリュームディスカウントされるケースもあるようです。いくつかのビジネスフォン設置工事業者に見積もりを依頼して比較検討してみると良いでしょう。
また、ビジネスフォンを利用中に不具合などが発生することもあります。サポート内容やアフターフォローも事前に設置工事業者へ確認しておくと不具合発生時に慌てることなく対処することができます。
4.業者選びのポイント
ビジネスフォンの工事は、オフィスの通信インフラを整える重要な工程です。
適切な業者を選ばなければ、不要なコストやトラブルの原因になることも。以下のポイントを押さえて、信頼できる業者を見極めましょう。
電気通信工事の資格(認可)を保有しているか
ビジネスフォンの工事には「電気通信工事業」の登録や、電気工事士などの資格が必要な場合があります。
資格を持たずに施工している業者も存在するため、ホームページや見積時に「資格の有無」や「工事業の登録状況」を必ず確認しましょう。
明確な見積書を提示してくれるか
工事費、機器代、設定費、保守費など、費用の内訳が明確に記載されているかをチェックしましょう。
「一式」や不明瞭な項目ばかりの見積書では、後から追加料金が発生する可能性があります。
ヒアリングと提案力があるか 電話回線の数や利用スタイル、将来的な拡張も考慮し、自社に合ったプランを提案してくれる業者が理想です。逆に、必要以上の高額な機器やオプションをすすめてくる業者には注意が必要です。
実績とサポート体制
過去の導入実績が豊富な業者は、現場対応の柔軟性やトラブル時の対応力にも期待できます。
また、導入後のサポート体制(保守契約・トラブル対応時間など)についても事前に確認しておきましょう。
5.工事費を抑えるためのポイント
ビジネスフォンの導入にあたって、工事費はできるだけ抑えたいもの。 必要な機能を備えつつ、コストを削減するための具体的な方法をご紹介します。
既存の配線や機器を活用する オフィスにすでに電話用の配線が整っている場合、それを活用できれば新たな配線工事が不要になることもあります。 また、使える電話機や主装置がある場合は再利用できないか業者に確認してみましょう。
複数の業者から相見積もりを取る
工事内容や料金は業者によって大きく異なることがあります。
1社だけで決めず、複数の業者から見積もりを取り、費用や対応内容を比較することで、相場感をつかみながらムダな出費を防げます。
必要最小限の機能に絞る 高機能なビジネスフォンは便利ですが、その分コストも高くなります。留守番電話や転送機能など、本当に必要な機能を見極めることで、初期費用を抑えることができます。
工事込みのセットプランを活用する 業者によっては、電話機・回線契約・工事をセットにした「パッケージプラン」を用意している場合があります。個別に依頼するよりも、工事費込みで割安になるケースが多いので要チェックです。
クラウド型ビジネスフォンを検討する
配線工事が不要な「クラウド型ビジネスフォン」であれば、物理的な工事そのものが不要になるため、大幅なコスト削減が可能です。
スマートフォンやPCを使って内線・外線の通話ができるなど、柔軟な運用も魅力です。

ビジネスフォンの利用が高額な理由や、具体的にビジネスフォンの導入コストを削減する方法をわかりやすくご紹介致します...
6.設置工事が不要なクラウドビジネスフォン
ここまでビジネスフォンの設置工事についてご紹介してきましたが、ビジネスフォン自体も時代と共に進化しており設置工事が不要なクラウドタイプのサービスも登場しています。クラウドタイプのビジネスフォンは従来、社内へ設置していた交換機(主装置・PBX)をクラウド上で展開し、ユーザーはインターネット経由で各機能を利用することができます。

設置工事が不要な分、初期投資を抑えることができます。起業の際は何かとお金がかかるので初期費用を抑えられるのは嬉しいでしょう。また、従来のビジネスフォンでは購入・リースで導入するケースが多いですがクラウドビジネスフォンはサブスク型のサービスで1ヵ月ごとの料金体系です。不要になればいつでも解約できる柔軟性もクラウドビジネスフォンの特徴の1つです。
電話端末はインターネット経由で電話ができるIP電話機(従来の固定電話に当たる)に加えてスマホ・パソコンでも会社番号を使った発着信や内線通話が自宅や出先など社外でも利用することができます。コロナ禍で浸透したテレワーク中の電話対応がクラウドビジネスフォンであれば社内と同じように行うことができます。
7.高品質なクラウドビジネスフォン「モッテル」
様々な会社からクラウドビジネスフォンが提供されていますが、株式会社バルテックが提供するクラウドビジネスフォン「モッテル」は業界トップクラスの音声品質が特徴です。

長年交換機(PBX)の開発製造をしてきたノウハウを活かして開発されているので高品質ながら5,980円/月(20台まで利用可)という業界最安級の値段で利用することができます。利用の際、スマホでは専用アプリを入れるだけで会社番号を使った発着信や内線を利用できるようになり、社員のスマホを活用することも可能なので専用の電話機を用意する必要もありません。

8.まとめ
ビジネスフォンの設置工事は国家資格がないと行うことができません。プロの業者に依頼する場合、相見積もりを取って値段の比較と導入後のサポートについて比較検討する必要があります。
また、設置工事が必要ないクラウドビジネスフォンも提供されているので、この機会に検討してみてはいかがでしょうか?

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